出 会 い … 1 ページ2
紫
冬真っ盛り。
俺は気分転換に散歩をしていた。
そこで、
冬やのに、薄着で、
寒そうにしている少年を見つけた。
「…なぁ、こんなとこでなにしてるん?」
そう声をかけると、
彼はびっくりしたように、肩を震わせた。
「あっ、ごめんなぁ、
いきなり話しかけて。」
橙「…お、お兄ちゃん、だれ…?」
「あ、俺?
俺、濱田崇裕。歳は、君と近いかもな。」
橙「はまだ…たかひろ…?」
「呼び方は好きなように。
君は?」
俺がそう聞くと、
また急に黙ってしまった。
数分の沈黙後、
その沈黙を破ったのは彼やった。
橙「…わ、分からないんだ…
歳は、13ってことぐらいしか、覚えてへん…」
俺は驚いた。
悪い事、聞いたかな…
俺は、彼の腕をチラ見した。
そこには、沢山の痣があった。
「…君、行く所、無いんやろ?
俺ん家、来る?」
腕の事は、触れへん方がええんかな。
彼は無言のまま。
「俺ん家の隣の子、君と同い年やねん。
俺、歳は14歳。」
橙「僕の…1個上…」
「来る?
外、寒いやろ。」
橙「ええの…?
邪魔、ちゃう…?」
「邪魔な訳、ないやん?
むしろウエルカム。」
橙「お兄ちゃんに、着いてく。」
純情やな。
可愛ええ弟みたいや。笑
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蘭芽(プロフ) - いつも愛読させて頂いてます。大変だと思いますがこれからも頑張ってください! (2017年8月31日 10時) (レス) id: 568cceb099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももすけ | 作成日時:2017年8月7日 15時