inmの姉は狼と不仲 (ページ2)

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５０話ページ2

『だから、話ぐらい聞いたら？』

小柳「あぁもう別に良いでしょ、悪かったですすみませんさでした」

　
顔をこちらに向けず、何を考えているのかわからないまま
いつものトーンで謝ってくるその態度に流石に嫌気がさす

『私謝れなんて一言も、』

小柳「は？じゃあ土下座でもしろと？」

ライ「どっちも落ち着けって、」

止められても尚こちらを向かずスマホに目を向ける彼に何だか惨め、と言うか普通に悲しくなって鞄を持った

これ以上ライの家で喧嘩するとか迷惑すぎる

『ごめんねライ、ショウ君私今日は帰るわ、また連絡するね？』

星導「全然、こちらこそすみません」

玄関から見える彼の後ろ姿を見ながら外へ出た

小柳side

小柳「､ﾁｯ」

ライ「ロウ、流石に目も合わせないのはどうかと思う」

今日は適当にライの家に集まってゲームをする予定だった
星導が俺を揶揄うためにあの人を呼んで普通に過ごす予定だった
喧嘩なんて、するはずじゃなかった

喧嘩の原因は俺で、俺の、、、単なる嫉妬だった
ライと俺でバトってたとき

『ショウ君って手綺麗だよね、私よく荒れるから羨ましいよ』

星導「そうですか？」

と、星導があの人に手を見せるとその手を少し掴んだらする姿を見て正直イラついてた

そんな俺に気づいた星導が「小柳君の手も綺麗ですけどね」
と言うと興味を持ったらしくこちらを向いた

『確かにライも言ってた』

星導と同じように手を出してやると「綺麗」と言って触るその手を遊び半分、さっきの嫉妬混じりで握った

『うぉ、びっくりした、、って痛い痛い！！！折れるマジ折れるって！！』

少しぐらいと揶揄うつもりで強めに握ったその手
その手が自分よりもどれだけ弱いか考えずに

『ロウ君、まっ、マジで痛いから、、』

その涙ぐんだ目を見てパッと手を離す
やばいやり過ぎた、直感でそう感じた

赤くなったその手を見て罪悪感がふつふつと湧き出る

小柳「すんません、」

『良いけど、びっくりしたよ笑あ！ロウ君これこのゲーム教え、』

小柳「るべに教えてもらってください」

自分のやってしまった事に対して、軽く許された事に対して
申し訳なさを勝手に感じて接し方がわからなくなった

『いやロウ君のが得意って、』

小柳「俺違うゲームやるんで、」

これが喧嘩の発端だ

　