初恋の猫に再熱しそう 【孤爪研磨】

８話 ページ10

『あ、それじゃあそろそろ』



黒尾「もう夜だし家まで送るよ？主に研磨が」



孤爪「何で俺、、」


と、隣にいる黒尾さんにイラつきながら肘でビミョーに突く



『いえ大丈夫ですお気遣い感謝します、生憎今日は会社に泊まるつもりですので』


黒尾「わ、そりゃ大変で」


孤爪「同窓会の時も愚痴ってたよね」



あっはは
聞こえてたんだアレ



『徹夜しないとあと1ヶ月で企画の方進めて決定に持っていくのは無理だと思うので』



黒尾「1ヶ月！？」



『あっはは、お恥ずかしい、ウチの会社死ぬほどブラックですから、、』


黒尾「いやいやでもそんな中結果出してるのはすごいよ」



『いえいえ、結果出さないと休めないので』


黒尾「ｽｰｯ､いつでも相談乗るよ、、研磨が」


孤爪「だから何で俺、、」



仲良いなぁ、、


その後タクシー乗ることも勧められてお金も出すから！と言われたが流石にそこまで面倒見てもらうのは申し訳ないので断り、2人と別れた







in会社


『ふぅ、』



自分のデスクにつき、パソコンで今日聞いた事をまとめながら案も練り上げる
さっさとやんないと寝れないからね


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ



『？、、って！』



手元で振動するスマホに目をやる
かけてきた相手に驚きながらも着信に応えると奥からは呑気で元気そうな声が、噂の親戚である従兄弟だ


？「あ！A！！」


『はぁ、いつでも元気だねぇ、眠くならないの？ってそっちだとまだ午前中か』


？「なっ！また仕事しすぎてるんだろ！休まないと良いゲームの案出ないぞ！！」



『ん、寝るよ寝る』



？「絶対嘘！！」



ちぇっ昔は騙せたのに最近は慣れてきて嘘もバレるな
まぁそんな騙す気も無いんだけどね

寝ろ寝ろ言う従兄弟の声を聞きながらパソコンのキーボードを押す手を止めない


『今度はいつ帰るの？』


？「そう！それ！２週間後！！」



『にっ２週間後！？ちょ！そう言うことは早く、ってまさかその電話？』



毎回急なんだよな


？「そ、それもあるけどその時、Aんち泊めてくれない？か、彼氏いるなら全然断ってくれ！！」



聞けば帰る頃丁度家族旅行中で両親が家にいないらしい
別に1人でもと思ったが彼氏いないしてか別れたしOKした


『良いよおいで』



？「マジ！？ありがと〜！！」



『じゃ！待ってるからね』



『翔陽』

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