初恋の猫に再熱しそう 【孤爪研磨】

４１話 ページ42

ユキ「で？あれが噂の？」



『そう、だけど』



ユキ「はぁぁイケメンに囲まれて羨ましいこと」


にやにやと揶揄った顔でこちらを見るユキにムッとして奢ってもらった珈琲に口をつける


イケメン、、土日明け、研磨君の事を見た社員から関係を聞かれるがこれが残念、友達、同級生、ゲーム仲間

そう答えるのが正直悲しいよ



ユキ「アタック、しないの？」



『、、3年間何にもアタックしなかったのに無理でしょ』



はぁとため息をつく


ユキ「な、なんかごめん」



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ


『あ、電話』


？黒尾さんだ、私なんかしたかな？

そう不思議に思いながら電話に出るといつもの明るくて軽い黒尾さんの声が聞こえてくる



『もしもし、どうかしました？』



黒尾「いやぁ実は頼み事でさ」



頼み事？黒尾さんが珍しいこともあるもんだなぁ



黒尾「実は研磨が風邪ひいちゃって」



『かっ風邪！？大丈夫なんですか？』



黒尾「まぁここ最近昼夜逆転生活みたいになってたし、研磨が悪いんだけど」


て、手厳しい


黒尾「研磨の家ほらアレじゃん？山、コンビニも近くにないしアイツ普段料理もしなくて」



黒尾「もし今日仕事終わってから時間あればやってやってくれない？」


「行けたらでいいから」と付け足す
いやいやいや行きます行くに決まってます、そう言おうとした時だ


『行きま、』



狩野「先ぱっ、」


急に来た狩野、聞きたいことがあったのだろうが私が電話していて踏みとどまった


『すみません、、どうかした？』


狩野「今日仕事終わり空いてますか？」


『えっ、と』


どうしよう、仕事終わりは研磨君の方直行しようと思ってたんだよな、、


狩野「本当に少しでいいんで、15分くらい」



『わかった、そのくらいなら』



狩野「じゃあエントランスで待ってるので」



と、立ち去る



黒尾「今日無理しなくて良いけど、どうする？」



『行きますよ、心配だし』



会いたいし

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