初恋の猫に再熱しそう 【孤爪研磨】

１６話 ページ18

『はぁぁ✨』


口に手を当てて歓喜の声を漏らす


孤爪「はい、データはほとんど移行できた、まぁともかく今使ってる新作ゲームの方は大丈夫だと思う」


『黒尾さん、私今どんな感動映画見た時よりも感動で涙出そうなんですけど』



黒尾「そりゃよかった」



翌日、死にかけのPCとデータ移行する為の簡易的なPCの2台を持って孤爪くんの家へ


すると何と言うことでしょう、コーヒーをぶちまけられた死にかけのPCに入っていたデータはさも何もなかったかのように移行されてるではありませんか

死にかけのPCを見たとき昨日から孤爪くんの家に泊まってた黒尾さんと同じく「うわぁっ、、」って反応しちゃったけど直って死ぬほど嬉しい


『ありがとう、本当にありがとう、あぁぁ泣きそう今度うちのゲーム何か無料で提供させて』



孤爪「えっ、いやそこまでは」



黒尾「いいじゃない、こう言ってるんだし貰っちゃいなよ」



黒尾さんのその言葉にうんうんと頷いてみせる
ここまでしてくれたんだ、ゲームの１、２本あげても誰も文句は言わないだろ



孤爪「じゃあ、そうする」



『分かった、持ってない中で欲しいのあったらピックアップしてくれれば』


あ、そうだ


『これ、、良ければ食べて？あー、甘いもの苦手だったらごめん』


わざわざ家にお邪魔して直してもらうのに何の手土産も無しは社会人としてどうかと思ったので私の結構好きな洋菓子店のアップルパイを持ってきたんだけど



黒尾「何のケーキ？」



『アップルパイです、嫌いだったらごめん』



孤爪「アップルパイ、！」


お？上機嫌？
そう思って黒尾さんの顔を見ると



黒尾「研磨はアップルパイ大好きなのよ」



『えっそうなの！？よかったぁ』



孤爪「ありがと」



、、、



『かわよ』

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