7話 ページ7
五条side
それに気づいたのは小4か小5か小6か中1か
まぁその辺は良いや
仲良い奴もいたし、トラブルも特に起こさないし
どちらかというとまぁ悪いやつでは無かった
だからこそアイツが虐められていても
誰も気づいていなかった、いやアイツが傷ついている
なんてこと思っても見なかったまたは見て見ぬ振りをした
いつどこで暴言を吐かれ、差別をされても
知らないかのように友達と話し笑っていた
けど夏休み明けぐらいから
遅刻して教室に入るようになった
いじめも無くなった
でもずっとヘラヘラしてた
その時思った
あ、コイツ何か欠けてるなって
友達といる時はずっと笑ってたずっとずっと
何が欠けているのかわからない、もしかしたら欠けてるんじゃ無く、少しおかしい奴なのかもしれない
家庭環境にも問題ありそうだな
学校でも崩れるだろうし人間関係は上手くやってる分
八方美人感が抜けてない
観察していくごとにわかっていくそいつ
いじめにより男子に嫌悪、いや恐怖にも近い何かを覚えている?夏休み明けからなんか雰囲気変わったな、家庭か。
あれ、俺、
コイツの泣いた顔
見たことあったっけ
コトッ
ふと机に音がして見ればペンが一本
隣にいたアイツを見る
ぼーっとしていたし落としたのも気づかなかったのか
そう言えば男子の物に触れるのも抵抗してたな
俺の知ってるアイツは
『五条君』
アイツなのかな
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作者名:のりまきチャン | 作成日時:2023年5月29日 10時