腐れ縁 (ページ48)

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４８話ページ48

翌日

教室

家入「でさー腕がちぎれかけててわらったよねぇ」

『やばっ、』

朝からとんだグロテスクな話聞かされたな

そう思っていると

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

先生が入ってきた

竜舞ちゃんも一緒に

雰囲気が一気に暗くなるのがわかる

夜蛾「竜舞は京都校に移動になった」

『えっ？』

家入「ふぅん」

苦い顔をしてくるしげに立つ竜舞ちゃん

なんかあったな、これ

『竜舞ちゃん、顔色悪いけど』

竜舞「ﾋﾞｸｯ」

五条「どーせ家同士で揉めただけっしょ？」

本当にそうか？
確か竜舞は禪三寺より少し位的には上じゃなかったっけ

すると

ｸﾞｲｯ

竜舞「アンタには分からないでしょ！？」

竜舞「結婚したくもない家と無理やり結婚させられて！」

竜舞「破棄したら上から怒られて、」

どんどんと声のボリュームが小さくなる

『上ってまさか、』

『禪院？』

竜舞「っ、」

図星か

竜舞「アイツと結婚したくなかった、顔も普通、私より弱くて、気も使えない、話も下手で自慢ばかりのナルシスト」

有馬おぼっちゃま、、、、

竜舞「その時に会ったのが悟様で、悟様がよかったの」

竜舞「別に悟様だけがよかったんじゃなくて、アイツだけが嫌だったの」

と、少し諦めたように語る

『破棄しちゃいなよ、婚約』

竜舞「えっ？」

『いやぁ、私みたいに同級生が壁破って脱出は流石に怒られるから、まぁまぁのお家柄の竜舞ちゃんなら禪院の弱々当主いなくても成り立つでしょ』

夏油「A、止めるのかい？」

『え？いや、本人次第だけど』

竜舞「、、、ありがと」

そう小さく言い残して彼女は教室を去った

その時ひらりと竜舞ちゃんのハンカチが落ちた

それを夏油君は届けに行った

五条「良いのかよ、お人好し」

『いいの、望まない婚約の嫌さは身を持って実感したから』

竜舞side

お父様、お母様、すみません

婚約は、破棄させて頂きます

夏油「竜舞ちゃん」

竜舞「、何かしら」

差し出されたのは私のハンカチ

夏油「君は案外周りを見ているし優しい部分もある、」

夏油「おまけに顔も綺麗だ」

竜舞「なっなな」

夏油「幸せになってくれ」

教室に向かって帰っていく夏油

竜舞「何なのよ」

竜舞「ばか/////」