腐れ縁 (ページ26)

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２６話ページ26

甚爾「マジか」

五条「大マジ、元気ピンピンだよ」

殺し損ねたって言い方も悪いけど
生きてたんだ

甚爾「！反転術式か！」

反転術式、ってあの
硝子が使ってるあの？

聞けば、その瞬間に開花したその感覚
ハイになっているがよく分かる

甚爾「はっ、勝負はこれからってことだ」

五条「あー？そうか？そうだな、そうかもなぁ！！」

五条「で、まずそいつ離せよ」

甚爾「コイツはあのガキの居場所を唯一知ってるやつだからな」

五条「はぁ？」

『しょ、う、こ(口パク)』

五条「！そーゆーことね」

五条「でもそいつ持って俺に勝てんの？」

甚爾「はぁつくづくイラつくガキだな」

すると私を近くの木の元に寝かせた

痛みと出血で意識が朦朧としてくる

五条「天上天下唯我独尊」

なに、あれ

五条「虚式茈」

とてつもない爆発音と共に建物の崩れ落ちる音

見れば伏黒さんの左半身の一部分が吹き飛んでいた

私は折れた方の腕を力無くぶら下げ、出血部分に手をあえてながら歩いた

五条「最後に言い残すことはあるか？」

甚爾「2、3年したら俺のガキが禪院家に売られる」

甚爾「好きにしろ」

『最後に、良いですか？』

五条「！おいっ死ぬぞ！」

『私は、誰に似てるんですか？』

ﾎﾟﾝｯ

頭に優しく温かい手が乗る

『伏黒さんの手は、さっき私の頬を掴んだ時も今もいつでもとっても優しかった』

甚爾「はぁ、ウゼェ顔しやがって」

甚爾「お前はな、俺の嫁にイラつくほどそっくりなんだよ」

『え、？』

甚爾「俺は、あいつを幸せにできなかったけどよ、お前は」

甚爾「もうちょいマシな生き方ができると良いな」

『、はいﾆｺ』

甚爾「、はぁ、オメェは本当」

甚爾「うぜぇな」