腐れ縁３

１１２話 ページ12

『虎杖君っ！！』



『！』



そこにはボロボロの泣き崩れる虎杖君
ごめん、そうだよね、きっと恵達を逃して戦ってたんだね
辛かったよね、痛かったよね



私は虎杖君の額に手を当てた



虎杖「羽鳥さん、？」



『どう？ごめんなさい、私反転術式は使えないから傷を治すことはできないんだけど、』



虎杖「でも、痛みは引いた」



『そう、良かった』



虎杖君の額に印をつけて痛覚を少しいじった
痛みは軽減されただろう



虎杖「羽鳥さん！あの呪霊」



『虎杖君、虎杖君は第一に宿儺を絶対に出さない事、これ以上出血させない事を考えて』



『呪霊は、私に任せて』



虎杖「でも、」


『大丈夫、動けるなら恵達を探して早く一刻も早くここから出て硝子の元へ行って』


虎杖君は強い目で頷いた



『良し！』




部屋を出ていく虎杖君




『さて、私に特級相手何て務まるかなぁ、』



目の前でヘラヘラクネクネ動く気持ち悪い呪霊の姿に吐き気を覚える
あー、緊張で死んじゃう



『でもごめんなさい、私、今度結婚するの』



『憧れで、遠い存在だと思ってた人』



『そんな人が私を選んでくれたんだから、私もその人と一緒にいたい』



『そしてその人の大事な生徒達も守らなきゃいけないの』



『だから、』



『許してね』

１１３話→←１１１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す