キュウレンジャー 小話詰め

再会2 ページ3

しばらくの間抱き合っていた2人は、ナーガの声で現実に引き戻された。

「知り合い、なのか？」
『うん』 「あぁ」
「どういう、関係なんだ？」
『うーん、兄妹みたいなものかな？
ね、スティンガーにぃ』
「あぁ」
「そう、なのか」

兄妹みたいなものと聞いたが、ナーガは自分自身でも気づかないうちに複雑な表情を浮かべていた。再開を喜ぶ2人もまた、それに気づくことはなかった。そして、ナーガは久々の再開に気を使って、そのまま2人を置いて先に帰ることにした。

『あ、そうだ』
「どうかしたのか？」
『ねぇ、私も地球に残っていい？』
「え...いや、それは...」
『大丈夫！あの頃とは違うよ！
自分の身は自分で守れる ！お願い！』

Aは離れたくなかったのだ。星を追われてから一人でここまで来て、探し求めていた人をようやく見つけたのだから。それは、スティンガーも同じ気持ちだったが、また危険な目に合わすかもしてれないと、星を出た時のことを思い出して、連れていくことを渋っていた。

『わかった なら、数日でいいから』

本当は離れたくなかったが、Aはスティンガーの気持ちも十分すぎるほど分かっていたのだ。でも、やはり少しの間は一緒にいたかったのだ。

「......わかった
数日だ
絶対に俺から離れるなよ」
『うん！』

それから数日、Aはオリオン号には戻らず、スティンガーと一緒に地球を調べることになった。

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