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「俺の事嫌いになった？」
『翔太、』
「だから阿部と居たの？3日も連絡しなかったの？」
『…あ、の』
「俺、嫌だから。絶対別れない」
私の方に顔を埋めて、離さない彼。
『……翔太、ちょっと待って、1回離して』
何か勘違いしてるようだし、苦しいし。
肩を軽く叩きながらお願いすると、渋々離してくれた。けど。
「……っ」
今にも、泣きそうな顔。
『…翔太、私別れたいとか思ってないよ』
「…え？」
『逆に私が、振られちゃうのかもって思ってた、んだけど』
そう言うと、大きなため息をつくと同時に床にしゃがみこんだ。私もつられて、床に座り込む。
「は、まっじで、焦った」
『……私、本当は謝りたかっただけなの。でも言い出せなくて』
弱々しい声でそう言うと、もう一度抱きしめられる。
「まじで、ごめん」
『…翔太』
「あんなの彼女の前で言うことじゃなかったって…Aが帰ったあとすぐ反省した。でも、謝んの、どうしたらいいかわかんなくて。そしたら阿部ちゃんがあんなの送ってくるから、俺、嫌われたって思った」
不器用なりに、それだけ私の事考えてくれてたのが何より嬉しくて。
思わずその頭を撫でると、ぎゅっと強く抱きしめられる。
『……私も、ワガママ言ってごめんね、自信なかったの』
「馬鹿じゃないの、俺Aしか無理なんだけど」
『でもあの女優さんみたいに…可愛くないし』
そう言うと、はあ？と頬を両手で挟まれて、彼と視線が交わった。
「俺にとっては、Aがこの世で1番なんだけど」
『…っ』
「…本気で可愛いんだから、あんま不安にさせないで」
その言葉に思わず涙が流れる。
「…ごめん、泣かせた」
『ちが、うれしくて』
「嬉しい？」
『……私の事、翔太が可愛いって思ってること』
んなの当たり前じゃん。そう言ってキスを落とした。
「知らねーだろ、俺Aが告白してくれる前からずっと好きだった事」
『…へ？』
「告白して欲しかったの。阿部ちゃんにも相談してたし」
�爐鵝次０導亜�安心していいと思うけど��
阿部ちゃんの言ってたさっきの言葉を思い出した。
「ヤキモチ妬かれたくて、意地悪しすぎた。ごめん」
『……じゃあ、いっぱい好きって言って、甘やかして』
私のわがままに、優しく笑った。
「…好き、A」
もう一度、キスをした。たまには素直にならなきゃね。
(妬いてるA可愛かったな)
(……喧嘩したくないから、もうダメ)
(ふは、そんな拗ねた顔も、俺けっこーすき)
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作者名：蒼 | 作成日時：2024年2月25日 20時
