トッケビ【JK】 (ページ27)

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一人ぼっちの悲しい過去1 ページ27

私の家族は普通じゃなかった。というか父が。

父には小さい時からの夢があったらしく、その夢を叶える為に研究者になったらしい

ただ、母と結婚してからも父は研究に没頭し、

家族のことなど気にも留めなかった。

そして研究に行き詰まった父はいいマウスを見つけた

それが私だった

父は私に何度も何度も実験をし、

研究を進めていった。

ある日、幼稚園で先生に怒られた

母「どうして先生に怒られたかお母さんに教えてくれる？」

『幼稚園に女の人がいたの。ずっとこっちを見てたってたから一緒に遊ぼうって言って遊んでたの

そうしたら先生に1人で何してるのって。

みんなAちゃんを待ってるのにって

あの女の人も1人だったのに無視するのって聞いたら

嘘つかないでって怒られたの』

それが、私が最初に見た幽霊だった。

母は私に

「みんなに見えない人とは関わっちゃ駄目。かわいそうに。元に戻って」

と言った。

ショックだった。

私だって好きでこうなった訳じゃないのに。

それからずっと母の言うことを守った。

何も見えないフリをして、

沢山の幽霊の声を無視した。

そしてそのことを聞いた母は父に離婚を突きつけた

父から離れて普通の家族になるはずだった。

けれど、本当の悪魔はここからだった。