トッケビ【JK】 (ページ3)

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お高いケーキと男の子ページ3

ジンオッパに心配されたけど1人になりたくて部屋に戻った

『ただいま…』

YG「おかえり。不細工だな」

『え！？何でいるの！？出棺されたじゃん！？』

YG「お前何で自分に友達がいないのか忘れたのか」

『…あ！私幽霊見えるじゃん！なんだ！しかも話せる！』

私って随分勝ち組では？？？

YG「相変わらずだなお前の百面相」

いつもと変わんないじゃん！この小馬鹿にした笑い方！

『私、初めて幽霊と意思疎通ができて良かったって思いました！』

今さっきより笑い声が大きくなった
そんなにツボ？めっちゃ笑うね

あれから3年が経って今日は19歳の誕生日。

ジンオッパは社会人になるとともにこのアパートを出ていった。でもまだ大家さんは続けてるからたまに会うけどね

しかもこんな日に限ってユンギオッパもいない。1人で誕生日とか虚しいがすぎる

『何の為に山登って人がいない原っぱまで来たと思ってんのさミンユンギのバカ！』

あんたと喋る為なんですけど！！？？むかついて叫んだらちょっとやまびこが聞こえた気がする

仕方なく1人でケーキを脚の上に広げる。いつもは刺さない蝋燭まで刺して火もつけてやったぜ！

『一次志望の大学に合格できますように！』

私が満足いくまでお祈りしてから思いっきり火を吹き消す。

私は今彼氏よりも将来なんだよ。リア充なんて二の次なんだな残念なことに

？「僕の事、呼びましたか？」

『うわっ！』

今さっきまで誰もいなかったはずなのに思いっきり声をかけられて思わず立ち上がる。
後ろを振り向くとそれはそれは顔が整った男の子がいた

『呼んで…ないです』

てか待てよ、ちょ、待てよ(キム◯ク風)
なんか刺さってるよ胸に思いっきり

？「どうやって、呼んだんですか？」

あれ？

『呼んでないです』

？「じゃあ何で僕はここにいるんですか！」

『知らないですよそんなの！』

話通じてるかな

大きい声を出したのに驚いたのか男の子は振り返ってこの場を離れて、あ、こっち向いた

？「本当に呼んでないんですね？」

『呼んでないです！』

なんだ、幽霊か？幽霊なのか？
最近の幽霊癖強くない？

『あぁ！ケーキ！』

座ろうとした私の足元に転がっていたのは一生に一度の成人だからと少し奮発して買ったお高めのケーキが無残にも倒れていた。

まだ一口も食べてなかったのに！