【学パロ】美術部部長はアイデア難民２【d!】 (ページ3)

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you side

あの後は先生の問題解説が入り、質疑応答を経て授業は終わった。次は科学科であり、教室移動となる。

遠足でいろんな人と無事仲良くなってからはロボロくんと鬱くんとよく行動をともにするようになり、去年までのぼっちが懐かしいほどだ。
…そして。

「え"っ、Aちゃん学年順位のことすら知らんかったんか！？」

移動中の廊下で、鬱くんに大層驚かれた。
周りの生徒が数名振り向くのを見て、どうも居た堪れなくなる。

『声…大きいです』

「あっいやごめんな？つい」

肩を落とす私に手を合わせて謝られる。本当に思ってますかそれ。
隣では、ロボロくんが苦笑を浮かべていた。まぁうん、フォローのしようがないもんね。

「んー、じゃああとで見に行こや」

『え？』

「というかAちゃんの成績気になるから行くか。ロボロも来るやろ」

「あーええな。そうしよ」

『ええっ』

どんどんと進んでいく話についていけず、二人を交互に見る。いや別にそういうの気にしないんですけれど私…。
どうやら拒否権などないようで、結局放課後に行くことに決定したらしい。昼休みはどうやら、鬱くんはくられ先生に呼ばれているのだとか。

『…ところで、お二人って頭良いんですか？』

「Aちゃんが俺らに興味持ってくれとる…！逆にどう思うー？」

「酔って絡んでくるおっさんムーブすな。…はぁ、すまんなぁAさん。ちなみに俺は中ぐらいやで」

俺は勉強より運動寄りやわ、と言うロボロくん。確かに教室ではテスト結果に項垂れていた様子だったし、体を動かすほうが好きなのかもしれない。普段から賑やかな彼らしいなあと思いつつ、それじゃあ、と、鬱くんの方を向いた。
待っていましたと言わんばかりににやりと笑った彼は、

「ふふん、僕はそれなりに上やで」

そういってぱし、と自分の胸を叩く。

『………うえ？』

「いや英語だけやろ。困らせんな」

「ちゃうわ！そして疑っとるなAちゃん、俺そんな頭悪そうに見える！？」

『いやごめんなさい…意外というか』

英語ができる、という前提からもう驚きだ。勉強しているよりも遊んでいたい派の人に見えたものだけど。
いや実際そうなんだろうけど。

『あの、まさかとは思うんですけど。くられ先生に出題範囲教えてもらったりとかは…』

「取り敢えずAちゃんの俺の評価がどん底にあることだけはわかったわ」

え〜ん、と嘘泣きをする鬱くんをばしっとロボロくんが蹴る。わあー痛そう。