雄英体育祭〜最終種目12〜 ページ39
貴「は？」
爆豪君が言った言葉にフリーズしてしまった
爆「気持ち悪りぃつってんだよ！テメェの笑顔が！！」
バシッ！！
爆豪君が僕の手首を握りそう言う…
プ「おっと！！どうした？2人とも急に止まったぞ！！？」
相「うるさい静かにしろ(もう少し近けりゃ会話が、聞こえるんだが…)」
プ「え？あっ、はい」
貴「！！」
まさか、こんな奴にバレるなんて…
爆「はっ、バレバレだっつーの、テメェの笑顔は笑顔なんかじゃねぇ、愛想笑いなんだよ！」
貴「それが？それが…何？」
爆「いつも、そんなニコニコしてて楽しいか？
そうやって、クラスメイトも騙してたんだろ？心の中であざ笑ってヨォ！？」
うるさい…
爆「ほんと、お前を見てると心底イライラすんだよ！！半分野郎みたいに自分がこの世で一番可哀想な子…みたいな雰囲気出して、その事情に付き合わせられるこっちの身にもなれよ！」
うるさい…
爆「悲劇のヒロインぶってんじゃねぇよ！！」
ガンッ！！
爆豪を思い切り蹴り距離を置く…
その瞬間…会場の誰もが凍りついた…
貴「悲劇のヒロイン？そんな生易しいもんだったらこっちも苦労してねぇって…」
突然の事で会場全員が息を飲んだ
その場の殺気に…
その殺気は、何でも無い琉香から放たれたものだった
貴「所詮さ、あんたみたいな全てに恵まれた奴にはわかんねぇんだって僕みたいな奴の気持ちがさぁ…いや、知ろうともしないの間違いかな？」
その場に立っていたのは、さっきまでのニコニコ笑っていた琉香では無く…無表情で瞳に灯をともしていない本当の然野 琉香だった…
爆「はっ、それがお前の本性かよ」
あの恐れ知らずの爆豪でさえもその琉香の殺気に、固まってしまった…
貴「本性…ねぇ、そうだよ、これが僕…然野 琉香の本当の姿…あんたらが見てきたさっきの僕はこの自分を隠すためのお人形さん」
そう淡々と喋る僕はもう、はたから見たら敵だろう…
貴「ねぇ、爆豪君？君ってさ、自分が一番じゃ無いと気が済まないタイプでしょ？」
爆豪はこいつは何が言いたいんだと言う顔で僕を見てきた
貴「でも、その一番は本気で戦っての一番でしょ？」
爆「ったりめぇだろ、手加減されて勝つ一番はいらねぇ、だからオイ！ピエロ女！本気で戦って来い！！」
ピエロ女…ねぇ…
貴「いいよ…でも、あんたが僕を本気にさせたらね」
爆「おもしれぇ…行くぞ！！」
貴「かかって来いよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琉香(プロフ) - コメントありがとうございます。まだ、オチは決まっていないので、他の方の意見も入れながら考えて見たいと思います。 (2018年11月3日 12時) (
レス) id: c62ee09dad (このIDを非表示/違反報告)
さかりん - できることなら、心操オチがいいです。 (2018年11月3日 11時) (レス) id: e36dece562 (このIDを非表示/違反報告)
琉香(プロフ) - ありがとうございます。そこまで褒めていただくなんて思ってもいなかったのでとても嬉しい限りです。これからも、皆様が喜んでもらえるような作品を作って生きたいと思いますので、応援よろしくお願いします！！ (2018年10月1日 9時) (レス) id: c62ee09dad (このIDを非表示/違反報告)
@千支狼(プロフ) - すごく面白いです！私とは違い、文才能力豊富で羨ましい限りです（笑）黒狐さんの作品拝見させてもらってます！こんな神作品を読ませてくださり嬉しいです！これからも応援してます！ (2018年10月1日 8時) (レス) id: 3b8875bc93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒狐 x他1人 | 作成日時：2018年8月15日 2時
