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“ヴァァ…ヴォオ…”
「逃げましょう!」
間宮さんの一声で、皆一斉に荷物を抱えて表の扉へと走る。
ミンジュン君が私に背中を向ける。
申し訳ないと思いつつも、早くしなければ…
ドアを破壊して入ってきたのだ。数は数体ではないだろう。
ミンジュン君は私が背中に乗ったのを確認すると、出ていった皆の後を追った。
しばらくしてようやく化け物達が見えなくなるくらいまで逃げ切ることができたが、皆息も絶え絶えだ。
私の怪我のこともあり、なんとか夜になるまでに休める場所を確保したい私達は、重い足を引きずって歩き出す。
ミンジュン君はまた私をおぶると言ってくれたが、歩くくらいは平気なので遠慮した。
ミンジュン君は上に来ていた業務用のウィンドブレーカーを脱いで腰に巻くと、中に着ていた服の袖で額の汗を拭った。
「とりあえず、建物の中に入ろう。」
間宮さんの提案で、遠目に見える図書館を目指すことになり、周囲を警戒しながら慎重に足を進める。
横断歩道を二つ挟んだ先、図書館はもう目前だった。
“ヴァァ"ァァ”
聞きたくなかった呻き声が聞こえ、私達の後ろから一体の化け物が近づいてきた。
『え…お母さん……?』
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n(プロフ) - リクエストのお話、ありがとうございました!最高でした…!! (2021年3月2日 23時) (レス) id: dbf834a117 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - それでお願いします (2021年3月2日 20時) (レス) id: 1283154a8f (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - こころさん» コメント、リクエストありがとうございます!事故チュー!素敵ですねっ!作者は小学生の頃、クラスメイトのいじめっ子と事故チューしてしまい、クラス替えまでの半年間本当に死にたかったです!(?) (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - アンジュさん» 宇和島さんの時の響くんみたいな感じですね!(笑) 必死で切ない感じに仕上げられるよう頑張ります! (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
なすび丸(プロフ) - ぽんちゃんさん» コメント、リクエストありがとうございます!逆パターンいいですね!順番に書かせていただきますので、楽しみにお待ちくださいませ! (2021年3月2日 16時) (レス) id: 3e2c112d2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なすび丸 | 作成日時:2021年2月23日 22時