第5話 ページ5
船着場を後にし、しばらく走っていると間宮さんが後ろを走っている私達に手で静止をかけた。
道の先にはゴーレムが二体歩いている。
｢このフェンスを越えて回ろう。｣
間宮さんはそう言うと、ミンジュン君を先に行かせる。
私もミンジュン君に続いて間宮さんの手を借り、フェンスを乗り越えた。
今後の話をしながら病院を目指していると、突然ゴーレムとは違う鋭い悲鳴が聞こえ、足を止める。
声の方向へ視線を向けると、三人の生存者がゴーレム達に囲まれていた。
｢助けないと…！｣
間宮さんはそう言って坂を滑り降りていく。
ミンジュン君と私は、一瞬戸惑うも、間宮さんの後に続き坂を降りた。
｢助かりました…｣
｢我々、封鎖ゲートの外から来たんです。｣
『え、横浜から！？』
助けた人達は、口々にお礼を述べる。
どうやらこの方達は記者の方々らしく、封鎖ゲートの内側がどうなっているか取材にきていたらしい。
｢私、取材もですけど、妻と娘を探しているんです…｣
記者の一人が、鞄から一枚の写真を取り出した。
そこに写っているのは、なんと紹子さんと結月ちゃんだ。
写真を見た間宮さんは、すぐに紙切れに簡易的な船着場までの地図を書くと、記者の方に手渡す。
｢すぐ行ってみます。結月の薬を、お願いします。｣
そう言うと、メモを受け取った男性は、私達三人に丁寧にお辞儀をして去っていった。
｢私達はこのまま同行させてもらいます。｣
｢スクープ欲しいんでね。手ぶらじゃ帰れませんよ。｣
他の二名はどうやら取材に着いてくる気のようだ。
こんな現状を目の当たりにしても取材だなんて…
｢ちなみに、あなた達は他に何人いるの？｣
｢今は…四人です…｣
女性の質問に、間宮さんが悩むように答えた。
等々力さんを頭数にいれるかどうか悩んだようだ。
｢“今は”…？｣
鋭く切り返す記者に、間宮さんは黙り込んでしまう。
そんな間宮さんの肩をミンジュン君が軽く叩いた。
『間宮さん、早く行きましょ…』
ミンジュン君に同調するように、私も間宮さんに声をかけ、質問には答えずに再び歩き出した。
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あお(プロフ) - コメント失礼します。��or�△�、私的にミンジュン君が噛まれず主人公ちゃんが噛まれるっていうのもいいなって思ってます！毎日楽しみにしてます！この作品すごく好きなので何度も何度も読み返してます！！笑 (2021年3月1日 17時) (
レス) id: a4e0d9fce2 (このIDを非表示/違反報告)
愛理(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。ミンジュンのお話は初めてで、なすび丸さんのこの小説と出会えた時すごく嬉しかったです。私も7話死ぬほど泣きました。翌日二重が一重になってしまいました。今でも涙が止まりません。頑張って一緒に乗り切りましょう(;_;) (2021年3月1日 15時) (レス) id: e8a3e97b57 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - �，鬚�願いします！ (2021年3月1日 15時) (レス) id: 55a71b65f6 (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - �，鉢◆⇔省�みてみたいです、、 (2021年3月1日 15時) (レス) id: 3ed687a5aa (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 初めてまして！いつもこの作品が大好きで、夢小説の中でも�，離魯奪圈璽┘鵐匹砲覆辰突澆靴い任后�夢主ちゃんとミンジュンくんを幸せになって頂きたいです！(>ω<。) (2021年3月1日 13時) (レス) id: f86f308459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび丸 | 作成日時：2021年2月15日 1時
