マキマさん似の少女、大正時代へ転生する【鬼滅の刃】【チェンソーマン】

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さて、いろいろあったが本命の仕事もそろそろ始まる
あ、本命っていうのは時透兄弟のことね

だって有一郎くん死んでほしくないし
あ、でも無一郎の記憶は消えた方がいいよね

辺りはもう真っ暗
時間帯がわからないため、今がどの辺かわからない
有一郎くんは生きているだろうか

その日が今日なら、ギリギリになってしまう

『……なんとかなるかな』

・

・

・
無一郎side

突然現れた鬼によって兄さんの腕は千切れた

有一郎「うわああああああああ」

有一郎「痛い！痛い！」

無一郎「兄さん！兄さん！」

痛がる兄さんに声をかけるしかできない僕は
近づいてくる鬼に恐怖を感じた

鬼「うるせぇ…うるせぇ！
騒ぐな。どうせお前らみたいな
貧乏な木こりは何の役にも立たねえだろ

いてもいなくても変わらないような
つまらねぇ命なんだからよ」

目の前が…真っ赤になった

生まれてから一度も感じた事のない
腹の底から噴きこぼれ出るような激しい怒りだった

その後の事は本当に思い出せない
とてつもない咆哮がまさか

自分の喉から

口から発せられていると思わなかった

気付くと鬼は死にかけていた
だけど、頭が潰れても死ねないらしく苦しんでた

間もなく朝日が昇り、鬼は塵になって消えた
心底どうでもよかった

早く有一郎のところへ行きたかったのに
突然体が鉛みたいに重くなって…
目の前にある家までずいぶん時間がかかってしまった

やっと着いた家の中はぐちゃぐちゃで
有一郎は虫の息で横たわっていた

有一郎「……お願い…しま…」

無一郎「兄さん、生きてる…兄さん…」

兄さんはボソボソと小さい声で何かを言っていた
それを聞き取ろうと、近づいた

有一郎「神…様…仏…様…どうか…
どうか…弟だけは…助けてください…」

視界がぼやけ、目に涙が溜まる

有一郎「弟は…俺と…違う…心の優しい…子です
人の…役に…立ちたいと…言うのを…俺が…邪魔した…
悪いのは…俺だけ…です…
罰を当てるなら…俺だけに…してください…」

有一郎「わかって…いたんだ…本当は…無一郎の…無は…」

兄さんの手をギュッと掴む
もう体温が冷たくなっていた

有一郎「無限の…無なんだ…」

兄さんは死んだ
そう思った時だった

『時透有一郎！！！！』

誰かがやってきた
僕自身もう体に力が入らなくて、その後のことは記憶にない

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