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気持ち ページ4

下校時間

部活を辞めて靴を履く
校門まで来た時、見覚えのある人影を見つけた

『あ、千切くん』

幼馴染であり初恋相手の千切くんだった

千切「…」

無視は悪いワ〜
まあ私に用事ってわけやないんかな

そう思った私は、千切くんに
『じゃ、またどこかで』
と言い歩き出した

千切「…朝の話」

ん?

千切「朝言ってた転校のこと、本当なのか?」

逆に嘘だったらヤバいでしょ

『ホントだよ』

千切「なんで?」

なんで!?
あれ、千切くん知らんのっけ?

『お母さんに癌があって
福岡の病院に入院するんよ
お父さんもそっちついてくから私1人やん?
心配だからって従兄弟ん家行くんよ』

千切「俺ん家でよくね?」

『あー…』

千切くんの家はだめ
って拒否したなんて言えない

『ま、まあ決まったことだし?』

千切「今から言いに行けばまだ間に合う」

『まてまてまて』

千切くん足速いから追いつけん
てか無理
好きな人と同じ家にとかダメ

千切くんの腕を掴み動きを止める

千切「なんで止めるんだよ」

『それこっちのセリフ』

転校止めんで

千切「ちょっと来い」

ぐいっと引っ張られ抵抗できない
何を言っても無視されるため、大人しく従う

ついた場所は公園
私たちがよく遊んだ公園だ

辺りは夕日の橙に染まり、とても綺麗
もう夕方だからだろうか
私たち以外人はいない

千切「…女主は良いのか?」

『何が?』

千切「転校」

『……』

まあ千切くんと会えないのは死ぬほど寂しいけどね???
ホントは嫌だよ???
でもさ、同じ場所に住むのはもっと無理
恥ずかしいジャン!!!

千切「俺は嫌だ」

『……』

私も嫌だ

千切「好きな人と離れ離れとか無理」

私も無理………

『は?』

なんて???

千切「女主に会った時からずっと好きだった
ホントはサッカーの試合で優勝してから
言うつもりだったんだけど、今言う」

『ちょ、は?』

千切「好きです。付き合ってください」

『………千切くん、それは無いって』

千切「っ」

『私さ、なんで転校するかわかる?
千切くんの家に住むのが嫌だったからで???
好きな人と一緒はマジヤバい!!!
私の心臓がもたん!!!!…………あ、』

だんだんと顔が赤くなるのがわかる
千切くんの顔も耳まで真っ赤だ

『………』

千切「そ、それってさ…」

『…』

千切「同じ気持ちってことだよな」

『は、はい』

千切「…はぁぁぁぁぁぁ
よかった。マジ焦った」

ごめん

千切「でも両思いなら付き合ってもいいだろ」

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らず - 更新頑張って下さい!応援してます‼ (2023年3月29日 2時) (レス) @page38 id: 420a815871 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カフェオレさん | 作成日時:2023年3月24日 21時

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