愛が６２つ ページ6
香織side
『ん？』
ピクリ、と体が動いた
立っていた木の枝の上から山間に見える風鈴屋敷を見下ろす
『誰か来た...？』
僅かに感じた違和感
でも新しい隊士が来るって連絡は貰っていないし...
小首を傾げながら、愈史郎さんから貰った術の紙を張り付け
訓練をしている鎹鴉たちに目を移した
そう言えばそろそろ禰豆子の監視役に呼んだ前水柱の鱗滝さんがいらっしゃる頃かなぁ
それと炭治郎も、先に行かせた悲鳴嶋さんの所から戻ってくるはず
月銀「カァァ！輝利哉様ヨリ手紙！手紙ィィ！！」
『はいはい、最近みんな私をこき使うよねぇ』
小さな愚痴を垂れ流しながら手紙を開いた
《前略
次に記す名前で第一陣、二陣の割り振り指示を頼みます》
これ、各所から名指しで隊士を呼び出さなきゃ駄目じゃん...
増えた仕事にガクッと肩を落とす
《無惨の根城より鬼、隊員を排出する際の想定場所の目安など相談したいことはもとより、頼みたいことも多々あるので遅くとも今宵までに１度来て欲しい
その後に毒研究の進捗具合も兼ねて作戦を立てる》
......屋敷へ戻るか
手紙を折りしまって木の上から飛んだ
____
『...私の屋敷に人を上げたのは誰だ？』
ふわりと香る匂い
明らかに増えている音
しかも覚えのある
蘭「蓮くんが"お客様"と言って子供たちを何名か...」
蓮か...
眉間にシワを寄せてはぁとため息をついた
『他に誰が知っている？』
蘭「いえ、蓮くんは他の人には言っていませんでした」
『そう、そのまま他言無用に』
蘭「御意」
仕事部屋の前に、蓮が立っていた
じろりと睨んでから机の前に座る
蓮は困ったように笑っていた
最初に輝利哉様から伝えられた隊士の居場所を確認
次に各柱の屋敷に呼び出しする隊士を名指しした文を鴉で送る
『今日は帰らないんだ
伝言よ
書物庫と２階は好きに使いなさい
困った事があったら蘭さんに
屋敷に勝手に人をあげた愚か者は
腕立て、腹筋を一万回
打ち込み台壊れるまで素振り
今日のノルマ』
蓮「ありがと姉さん
それとエマたちが氷柱様に会いたがってるよ
月咲家が支援者って知ってるみたい」
『...へぇ
私がその氷柱様だって言ってないわけ』
次から次へと面倒事を持ち込んで...
苦虫を噛み潰したように顔を歪めて
席を立った
『明日は白鷺さんと食事があるのよね
面倒』
蓮「エマたちは俺が監視しとくよ」
『しっかり働きなよ』
蓮「はーい」
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アイリス(プロフ) - アイさん» ありがとうございます！物語も終盤ですのであと少し頑張ります！ (2021年3月31日 23時) (
レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - すごく楽しくて一気に読んでしまいました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年3月31日 19時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 多作品のキャラクターを同時系列で纏めてしまうのはあまりオススメしませんね。読者さんに背景設定が伝わりにくくなってしまいます。クロスオーバーなら２作ほどが良いのでは？ (2021年3月22日 19時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 貴方の知ってるアニメですよ。ワンピースです。夢主は約エマと炭治郎の娘です。 (2021年3月22日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 良いですよ。ただ何の作品かによってはお断りさせていただくかもしれません。どう合作するのかは分かりませんが...。それと申し訳ないですけど東方は知りません。 (2021年3月22日 19時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリス | 作成日時：2021年2月18日 22時
