愛が８７つ ページ32
ガラガラ...
瓦礫が持ち上がり、エリーが体を引き摺って出てきた
『ｺﾞﾌｯ...』
エマ「エリー！無茶しないで！
良いよもう！戦わなくていいんだよ！
一緒に逃げよう！！」
エリーの口からボタボタと血が溢れ落ちる
『エマ...向こうを見なさい
皆の避難が完了しないから、
疲弊しきった体で隊員が戦っている
「先日笑い合った仲間が死ぬのはよくあること」
たった一夜で数百名いた鬼殺隊士は九割九分死んだよ
たったの、一晩だ
残った一分が私含める二十余名
内瀕死の重症者が何名いる？
肢体を１本でも失った者は何名いる？
あと１０年生きられる者は、何名だ？
もうこれ以上失わせるわけにはいかないんだよ
これは私の...柱としての責務だ』
エリーは...きっと鬼殺隊の中では体躯が劣る
それに比例して筋肉量も劣り、純粋な力勝負じゃ全く勝てないんだろう
でもエリーは柱という座に立っている
立ち続けている
才能と、積み上げた血反吐を吐くような途方もない努力
ギリギリの命をやり取りできる力
何十何百何千の命を一人で背負って
重責にも孤独にも耐えて
エリーは僕たちを助けに来てくれた
のに、僕は...僕たちは、エリーに何をしてあげることができた？
鬼を全滅させる、殺したくない
人間の世界へ行こう、ここに食用児の楽園を築こう
我が儘ばっかり
エリーがこれまで頑張ってきたことは？
積み重ねてきた痛みは？苦しみは？
僕はエリーのことを、何にも分かっていなかった
蘭「月咲様...」
『...私が今日ここで死ぬことは気にするんじゃない
柱は戦いにおいて常に最前線に立ち
人を守って真っ先に死ぬんだ
特に私は...どうしたって他の人には劣るんだから
命を懸けるなんて最低限の努力
今更だよ』
嗚呼どうか、今更だなんて言わないで欲しい
命を大切にして欲しい
生きていてくれれば何をしたっていいから...
『みんなは逃げなさい
蓮や宇随さん達が守ってくれる
私は外を守る』
ノーマン「待ってエリー！行っちゃダメだ！
一緒に逃げよう！」
『いい、私は大丈夫
守らなきゃいけないものがある
あなた達のことよ』
ノーマン「っ...！」
エリーがふわりと笑った
宇髄さんも、蘭さんも驚いて見ている
『ノーマン、エマ、レイ
子供達
生き残った隊員
私を支えてくれた隠
__私の家族
鬼殺隊の全員で繋いだ命だ
精一杯生きなさい』
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アイリス(プロフ) - アイさん» ありがとうございます！物語も終盤ですのであと少し頑張ります！ (2021年3月31日 23時) (
レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - すごく楽しくて一気に読んでしまいました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年3月31日 19時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 多作品のキャラクターを同時系列で纏めてしまうのはあまりオススメしませんね。読者さんに背景設定が伝わりにくくなってしまいます。クロスオーバーなら２作ほどが良いのでは？ (2021年3月22日 19時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 貴方の知ってるアニメですよ。ワンピースです。夢主は約エマと炭治郎の娘です。 (2021年3月22日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - 良いですよ。ただ何の作品かによってはお断りさせていただくかもしれません。どう合作するのかは分かりませんが...。それと申し訳ないですけど東方は知りません。 (2021年3月22日 19時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリス | 作成日時：2021年2月18日 22時
