アマリリス ページ10
レイside
__６years ago__age5
エマ「A！こっちこっち！早くー！」
『しーっ！エマ！ママにバレちゃうよ〜』
ピョンピョンとアホ毛を跳ねさせて夜の外へ飛び出していくエマをAが追いかける。
その後ろをノーマンと歩いた。
ノーマン「エマ〜A〜。そんなに急いで転ばないようにね！」
『わ〜！綺麗な夜空だね〜』
紺碧の空に
__「外行ってみない？」
いたずらっ子のように笑うエマとAに連れ出され、現在進行形でルール違反をしているわけだが。
レイ「上ばっか見てると転けるぞ、A」
『大丈夫！その時はレイがキャッチしてくれるもの』
自信満々に微笑むAにレイはそうでもない様にそっぽを向く。
その自信はどっから来るんだか。
エマ「星がいっぱい！」
『今は冬だから...冬の大三角見つけよ！』
全員で空に目を向けて広がる星々に視線を這わせる。
エマ「冬の大三角ってなに？？」
『１等星__特段輝いている星を３つ繋いだものだよ。オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス。大六角形ていうのもあるよ〜』
エマ「へぇー！A詳しいね！」
エマとAがキャッキャとはしゃぐ。あの調子だとホントに転けるだろ、A。
ノーマン「レイってさ、Aに甘いよね」
レイ「......なんで」
ひょっこりとノーマンが俺の顔を覗き込む。
ノーマン「意地張らなくっていいのに。それに"なんで"ってことは、そうなんでしょ？」
ノーマン相手に返事をしくったな、と小さな後悔が生まれた。
レイ「うるせ」
ノーマン「Aのこととなるとすぐムキになるんだから」
レイ「なってねー」
ノーマン「素直じゃないなぁ」
ケラケラと笑うノーマンから目を背けて、未だ星座の話で盛り上がりを見せている２人を見る。
ノーマン「昼に門へ行ったときも、Aから全く視線逸らしてなかったじゃない。好きなんでしょ？」
レイ「ほっとけないだけだよ。目が離せないっつーか」
ノーマン「それ、好きって言っているようなものだよ」
良いだろ、別に。
ノーマンの言及から逃れるように光の散りばめられた夜空を見上げた。
アマリリスの花言葉
《輝くばかりの美しさ》
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アイリス(プロフ) - アイさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年3月2日 7時) (
レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - すごか面白くて毎回楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2021年3月2日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
チッピとデーラ - なるほど、「無人の贖罪先」ですか！そういう事だったんですね！納得です。 (2021年2月10日 22時) (レス) id: 4102ef7177 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - ありがとうございます！「無人の贖罪先」、という言葉を使いたくてそう表現させていただきました。更新頑張ります！ (2021年2月9日 23時) (レス) id: b185c217cf (このIDを非表示/違反報告)
チッピとデーラ - はじめまして！作者様の作品を読ませていただきました！擦り傷のように消えてはくれない、という文章で、スキマスイッチの雫という歌を連想して感激しました！歌詞とぴったりすぎて！続きを早く読みたい気持ちでいっぱいです。更新頑張ってください！応援しています。 (2021年2月9日 22時) (レス) id: 4102ef7177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリス x他1人 | 作成日時：2021年1月31日 10時
