夜明け ページ32
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レイ「おはようA。そろそろ起きろ。朝だぞ」
『ん〜…も少し』
レイ「ダーメーだ。辛いかもだけど、寝すぎると体に良くない」
『お布団が離してくれないから無理〜』
レイ「朝ごはん、いらねぇのか」
『……いる』
引っ剥がされた布団。
素肌を撫でるまだ少し冷たい空気。
寒いな、と不機嫌なアメジストをレイに向ける。
『レイがお布団取ったから、寒いわ』
レイ「そりゃ悪ぅござんした」
『えぇ、レイのせいよ。罰として、抱っこ』
両腕を広げて強請ると、レイは嬉しそうに私の体を抱きしめる。
罰のはずなのに、レイが嬉しそうじゃ意味ないわ。
レイ「朝っぱらから可愛いことしてくれるね。俺の
額に口付けが降ってきた。
負けじと頬へ口付けを返す。
フィル「ノーマ〜ン！レイとAが朝からイチャイチャしてる！」
ノーマン「またー？もう朝ごはんの準備できるよー。その様子だとAも朝ごはんこっちで食べれる？」
レイは私の額に手を当て、熱がないことを確認してから私の足先を持ち上げ綿の温かい靴下を履かせる。
指先が冷えると身体も冷えてしまうらしい。
次いでこれまた厚手のカーディガンをロングワンピースのネグリジェの上から着せて、私をベッドから抱き上げた。
半年前。
私が子供たちから状況を聞いた時、既にレイやノーマンは他の子供たちを率いて各地にエマの捜索に出た後だった。
私は隔離された部屋のベッドの上で治療を強いられた。
寂しくはなかった。
子供達が毎日花を持って遊びに来てくれた。
離れていた２年間の冒険譚を聞かせてくれる。
けれど点滴や開発された中和薬によって体の怠さもある程度引いてきた今では、1人を寂しく思う。
レイはエマの捜索から帰ってきた合間には、私と部屋で一緒に食事を取ってくれていた。
その時はまだ食欲も完全には戻らず多くを残していたが、今では調子さえ良ければ、みんなと同じくらい食べれる。
それを精一杯アピールしたら、レイは私を抱っこしてみんなのいる食堂に連れていってくれるようになった。
それが嬉しくて仕方なくて、レイは朝に私の顔を覗き込む時熱がないことをひたすら祈る。
レイ「ご機嫌だな」
『うん。朝からレイの顔見れて、幸せ』
レイ「ばっ、お前っ、そういうこと軽々言うなよ！」
『あ〜ら〜？その割には嬉しそうだけど』
ノーマン「はいはいそこのバカップル、早く席に着いて！」
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鯛だし塩ラーメン - 本当にないてしまいました。作品のクオリティもそうですが、今もガチ泣きしています。軽い気持ちで読み始めた作品でしたがクオリティの高さに驚き感銘を受けました。これで読むのは2週目ですがこの作品は月一で読みたいです。 (2月23日 0時) (
レス) @page49 id: fe38abeccf (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 何回も読み返します、色々伝えたいことはあるのですが、流石に失礼します！ほんとのに大好きです‼︎長文失礼しました (2023年1月10日 9時) (レス) @page49 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - ずいぶん前ですけど、完結おめでとう御座います!本当に泣いてしまいましたし、言葉などとても綺麗です!物語ももちろん解説などとても感動しました!自分の好きな書き方で、とても尊敬しています。長編お疲れ様でしたずっと応援させて頂きます!とても楽しく面白かったです (2023年1月10日 9時) (レス) @page49 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
未麗 - 感動しました〜〜(T ^ T) ピーターとの関係性、家族愛、レイとの物語（？）全てに感動しました。これからも頑張ってください。応援してます！！ (2022年11月7日 10時) (レス) @page49 id: 68238521a7 (このIDを非表示/違反報告)
Luna - 途中でちょくちょく泣いちゃうようなお話でした！とても面白かったです！こんな素敵な作品を書いて下さりありがとうございました！ (2022年9月19日 1時) (レス) @page49 id: 3d29eeb498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリス | 作成日時：2021年10月27日 7時
