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「ルッチ！あそこでお祭りやってるよ」
ル「あぁそうだな」
街の広場でみんなが音楽に合わせ裸足でおどっている
子供達はお菓子を勝手食べていたり走り回っていたり
なんとも賑やかで幸せを描いた光景
ある人が声をかけてきた
『お嬢さんも踊るかい？』
「いいんですか？是非踊らせてください」
私も裸足になり街の国民の人と踊る
ものすごく幸せ
踊っていると視界の隅に不満そうにこちらを見ているルッチの姿が目に入った。
まずい拗ねてる
「ルッチ一緒に踊りましょう」
ル「なぜ俺が((」
「いいから！」
私はルッチの腕を引き無理やりダンスへ引きずり込む
愉快な曲に合わさステップを刻む
「踊るのなんてあのパーティー以来ね」
ル「お前は辛くないのか」
「辛いわ。でも、今は今よ」
そう言うとパートナーが変わった
ルッチは10歳くらいの女の子と、私は同じ年齢位の男の子と
少年「は、はじめまして！」
「よろしくね。あなたはここに住んでるの？」
少「はい。今日はこっそりここへ来ました」
「あら訳あり？」
少「会ったばかりの人に言うのもあれなんですけども、僕はここの国の王子なんです」
「あら王子様だったのね。素敵」
少「でも僕には兄がいて兄が時期国王なんです。なのに僕はいつも勉強勉強。それがいやで城を抜け出しました」
「私も似たようなものよ。お互い大変ね」
少「いつか国王になれたらいいな」
「頑張ってね。所で名前は？私はラン・A」
少「僕はエル。あなたはあの国の？！」
「ｼｯ！言わないでお願い」
エ「分かりました。ではまた」
「えぇまた」
そう言い残すとパートナーが変わる
さすがに疲れたのかルッチが私の元へ流れるように逃げてきた
「おかえりなさい、さっきの子どうだった？」
ル「特になにも話していない」
女の子を見ると涙目状態でお母さんに抱きついていた
「あなたあの子に何をしたの？泣いているじゃない」
ル「勝手に泣きだしたそれだけだ」
「よっぽどあなたが怖かったのね」
ル「フン」
曲はクライマックスへ
「あなたと踊れて私幸せかも」
ル「勝手に言ってろ」
そして曲が終わる
多くの人が私たちを囲む形で拍手していた
国「お似合いだぜー」
少女「お姉ちゃん素敵ー！」
ある女の子が私達に駆け寄ってきた
「このお花お姉ちゃんたちにあげる」
その子の手には白いユリが2本握られていた
「ありがとう」
女の子は嬉しそうに帰っていった
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作者名：しめじ | 作成日時：2020年9月14日 0時
