【約束のネバーランド】年長者はもう1人。【レイ】

もう34人。 ページ35

「それが分かんないから焦ってるんじゃねぇか、、」


『そーだよねぇ、、』




若干落ち着いたレイだが頭を抱え悩む

そんなレイとは真逆に冷静なA




『まぁ、別に確定じゃないんだからそれまでは3人の脱出は手伝うよ』


「よくそんなのうのうと出来るな、この状況で、、」



自傷気味に笑うレイだがそんなことはお構い無しに話し続ける




『この状況だからだよ、このままじゃもしかしたら私がいなくなるかもしれない。それまでには最善を尽くすよ』


「…やっぱ逃げる気はないんだな」


『そりゃあどの道いつかは死んじゃうし。
逃げたとしてもそれで終わりじゃだめじゃない？』

『鬼がいる、農園がある、私達の先の行き場があるって事は世の中には鬼がいるんでしょ、
逃げたところで食われるかもしれない』

『私はそんなリスク背負ってまで皆と逃げたい、幸せに暮らしたいなんて考えられない』


そんな会話を落ち着きながら話す姿は子供とは似つかわしくない様子だった



『まぁだからって死にたいわけじゃないよ、』


「だったら尚更、！」


『尚更だよ』


『逃げる気が本当にあるなら出来るだけ人数をへらせばいい。その減らす兄妹がたまたま私だっただけ。死にたいわけじゃないけど皆が助かるなら私は構わない』








『だから私を捨てて』





『私が出荷されるまでレイの駒になってあげる』

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