【約束のネバーランド】年長者はもう1人。【レイ】

もう32人。 ページ33

『……ハウスを出たら、、？』


「そうよ、この先Aは里親が見つかって幸せに暮らせるようになるでしょ？その時に1番したいことは何？」



予想外の質問に私は戸惑った

何故そんなこと聞くんだろう

単純にそれだけだった



『…私は、』






もしかしたらママは私の反応を見ているのか、、？

まさかさっきレイに会ってた事がバレた、？

いや、そんなはずはない

今日は熱を出した子が何人かいたはずだとレイが言っていた

それを看病するためにずっと部屋にいたらしい

落ち着け、これは罠だと思えばいい

普通に私なりの答えを出せばいい








『私はもっと沢山の本が読みたいかな、？』


「本、、？」



『そう、本。ハウスの中にある本って限られてるから、いずれ読み終わる。
だからここに無い本を沢山読んで見たいと思ったの』




一応これは私の本心だ

ハウスの異常に気づく前からの

これなら怪しまれないだろうか




「そう、いいと思うわ。それならここを出るまでハウスの本を全部見なくちゃね」



『…そうだね、頑張って読んでみるよ、！』




私は今できる限りの笑顔をママに向ける


出来ればこの話からは遠ざけたい


他に話すことはないのか、、？






『っあ、そう言えば、、、！』


「？、、どうしたの？」




『もうそろそろ足も治って来たし明後日頃には皆の所でも生活出来ると思うんだよね』


「あらそう？ならすこし足を見せてちょうだい？」








あっぶない、、、

油断しすぎた、、

私は咄嗟に「熱出た子って誰？大丈夫だった？」
などと聞くつもりだったがこれは私から言ってしまうとおかしい

今日私は朝ごはん以外に誰ともあっていないと思っている

つまり私が誰かが熱を出して寝込んでいることを知っていては誰かと話していたことがバレてしまう

直ぐに話を続けようと足の話に持っていったが大丈夫だろうか、、？





「うーん、、そうね、。あと三日後には普段道理に過ごしてもいいわね」


『あっ、本当に？！良かった、、』

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