188.ほなまたな ページ6
「あら、ファージャ。こんな所で何してるの?」
「なんや、ジャスミンか。今友達が来てくれたから案内してやってるんや」
こちらを覗いたのは画面越しによく見た顔
ヒロインのジャスミンだ
綺麗な人だなぁ...
「初めまして。私はジャスミン」
『私はA。よろしくね、ジャスミン』
「ねえ、私も一緒に回っていい?」
「はぁ?なんであんたまで一緒に来るねん」
『良いじゃん!皆で回ろ!』
「あんたが言うならええけど…」
『へへっじゃあ決定!いこいこ!』
と、3人で色々なお店に行って沢山遊んだ。
憧れのジャスミンといるってのがほんとに夢みたいだ
「ほんで、結局なんでAはここに来たんや?」
『なぁーんか、思い出せそうで思い出せないんだよね〜』
「なにがや?」
『伝えたい事。なんだっけかな〜』
これまでの経緯を話しつつ、私がここで何をしないと行けないのかを話した
あんまり記憶も戻ってないし、何でだろ……
ぱっと思い出したり出さなかったりなんだけど
今回は前よりも思い出せない
「そやな、Aとの思い出言ったら…女子会して一緒にリクルーティングの時に写真撮って……」
『女子会…そうだ!!』
「ん?」
『あの時、誘ってくれてありがとうって!
私は一緒に居たいなんて言い出せなくって…そしたら一緒にお茶しようって誘ってくれて、ほんとに嬉しかった。ありがとう』
「それが、Aが伝えたかったことなん?」
『うん!』
「はぁー、ほんまAは可愛いなぁ」
そう言って私を撫でた頭は乱暴だったけど、
優しい手だった
「ほんなら、またお茶会しよな」
『うん、そうだね。その時も女子だけで』
「当たり前や、野郎なんて参加させへんよ!」
「たまには私も誘って欲しいわ」
『もちろん!またこの世界にも来たいしね』
3人で笑っていると、ファージャがなにか言いたそうにこちらを見ていた
『...ファージャ?』
「Aまた会おうな」
『うん、もちろん!』
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作者名:bat | 作成日時:2019年10月10日 1時