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145.そして… ページ6

「…う?…きて!……おう!!……きてよ!

李央!!起きて!!!」


『っ…あ、れ……?』


はっと目を覚ます

ここは、教室…?

私、なんで教室で寝てたんだっけ…


「全然起きないからびっくりしたよ…ってなんで泣いてるの!?」


『あゆ…え?私泣いてる……?』


目を触ると、確かに涙が出ていた

少し乾燥して目がしょぼしょぼする…


「どうしたの?大丈夫?」


『…全然覚えてないや…

でも、なんかすごい長い夢を見てた気がする…』


「その話詳しく聞きたいけど、もう下校時間だよ帰ろ?」


『だね』

立ち上がり、帰る準備をする

寝方が悪かったのか少し腕が痺れてしまった…


「もー、李央が起きないからなぎもゆうも帰っちゃったよ!」


『あ、ごめん待たせちゃって……』


「いーよ、へーき。

あ、それでさ来月なぎの誕生日じゃん?
それで温泉旅行でお祝いしないってゆうが」


『ゆうはホントにお祭り大好きだね』


「ね!まあ楽しいからいいけどさっ」


『そうだね』


「…うんっ」


次の温泉旅行の話をしながら私はあゆと学校を出た

何かを忘れている気がするが思い出せない

ただ


“君が望むのならまたここにおいで”


その言葉だけ忘れないようにと言わんばかりに

頭の中に残っていた

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作者名:bat | 作成日時:2019年4月13日 1時

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