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180.事故案件 ページ45
目を開けば
『今度は森…』
ちょっと薄暗いし…
なんか不気味…
カーカーと鴉の鳴き声
２匹かな？
とふと上を見たら1匹の鴉が急降下してきた
綺麗に着地するのかなーとか思いながら見てたんだけど…
『なんか、こっち来てね…？』
まてまてまて、このままだと顔面ぶつかるぞ！？嘴刺さって事故案件じゃん！
生きてきた中で鴉に怨まれるようなことしてないし、嘴で死ぬとかやだよ！？ちょっと、え！？
後ろを向いて逃げようとしたけど、判断も遅かったし急降下してる速さに勝てるわけもなく、刺さる！なんて思ったその時だった
「A…！」
鴉の嘴が刺さっていない。
むしろ、人に包まれたような…
「よかった、本当によかった…A…」
それは、迷子の子供を見つけた親のように
優しく、暖かい声だった
凄く私を心配してくれたんだろう、抱きしめた力から凄くわかる
苦しくないけど、力強い。
それが嬉しかった、でも、それでも…
貴方が誰か思い出せないんだ。
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作者名：bat | 作成日時：2019年4月13日 1時
