アムネシア4 (ページ40)

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175.気まずい？ページ40

ハーデスちゃんと2人きりになり、少し気まずい雰囲気に変わる

そりゃあ、記憶ないし、何話せばいいかわかんないし

カムバックハデス！！！

かんて考えながらもとりあえず口を開く。

『えっと、ハーデスちゃん、久しぶり、なのかな？』

「貴方にそんな呼ばれ方されると少し不思議な気分ね」

『嫌だった？』

「ご勝手に。なんて呼ばれても構わないわ」

『じゃあこのままで。』

変な会話をしてしまって、しどろもどろな私をみて彼女が笑い

そして私もつられて笑ってしまった。

「所で、貴方はどこのお話の世界に行ったの？」

『え？』

「行ったのでしょ？他のお話の世界」

『どうして、分かったの？』

「だって貴方、さっき会った時慣れてるように見えたから。

他のところでも同じような事があったのでしょ？」

正直驚いた

色々なところ見てるんだなぁって感心もした

ハーデスちゃんすごい

『うん、アップルさんとスカーちゃんとヴェールに会った』

「あら、意外とまだ会ってないのね」

『え？』

「私で4人目だから、きっとあと6人…いや7人の世界へ飛ぶと思うけど、まあ頑張りなさい」

『まじか…』

「まじよ。」

これからあと6、7人もこんな変な旅を続けるのか…

楽しいけどしんどいな…

「そんな露骨に嫌な顔しないの

貴方に会いたい人が居るし、この世界に踏み入れたのだから仕方が無いわ」

『そんなこと言われても、覚えてないんだもん』

「そうね、”今”の貴方はね」

『え、怖い』

「貴方には全てを説明したいところだけど、今はいいわ」

『え、なんで』

「教えることにもタイミングがあるからよ」

“ね？”と私ではない誰かに言っている気がした

分からない、思い出せない