アムネシア4 (ページ39)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:26,708 hit

174.最高に失礼なことページ39

目を開いてからどれくらい階段を降りただろうか

分からない、なんかじめじめしてて暗い

なんか死んだみたい

と、階段を降りてると人影が…

『あの…』

声を掛けてみると人じゃねぇ

頭が燃えてる？

あれ、なんか見たことある、

「んあ？君誰？」

『えーっと、あ！分かった、ヘラクレスのハデスだ！！！』

大きな声で指を指すという最高に失礼なことをしながら彼を見つめる

小さい頃大好きで何回も見た！気がする…

「初対面で呼び捨てなんてすごい度胸だね君

死んだわけでも無さそうだし…やれやれ、面倒臭いなぁ…

ハーデスちゃん！！」

「お呼びですか？ハデスさま…ってA、どうしてここに居るの？」

『ここもAか…えっと、ごめん記憶無いんだ』

何度目の説明だろうか、もう分かんない

「そう…記憶が…

それでもまた貴方にあえて嬉しいわ。無事でよかった
急に居なくなるのだから心配したのよ？」

『そう、なんだ…ごめんね…』

「えっと、ハーデスちゃん説明お願いしていい？」

蚊帳の外にしてしまった彼女のマスターに向き直し、彼女に私の説明を頼んだ

「すみませんマスター

彼女はA。メンズ側の使用人だったのだけど彼女とは一緒にお仕事したりお茶会をしたの
えっと…お友達ってやつかしら…」

「おぉ…」

あのハーデスちゃんがそんなことを…

なんて言いたそうな顔してる

ツンデレ？なのかな

「Aちゃん、君凄いね、

正直心配だったんだよ、いっつもツンツンしててお友達とか出来るかさぁ…
こんな子だけど仲良くして欲しいんだよね、よろしくね」

と、彼はコソコソと話してるつもりだったのだろうけどバリバリ聞こえてるぞあれ

てか、
『父親かよ…』

「マスター？少しAと話してもよろしいかしら？」

「えっ、あぁ、うん、構わないよ

さて、仕事仕事…」

逃げるようにどこかへ行ってしまった。