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173.次は絶対 ページ38
ヴェールは色々な所に連れていってくれた
途中でエスメラルダという綺麗なお姉さんに会ったり
とても楽しかった
『ねぇ、ヴェール』
「どうかしました?」
『歌いたいね』
「Aさん、思い出したんですの?」
『お茶会した時、じゃあ今度一緒に〜なんて言ってたのにね…』
彼女と手をつなぎながら歩く
ふと思い出した微かな記憶
蜂蜜みたいに甘い甘い
キラキラ、ふわふわしたあの時間。
「思い出してくれて嬉しいですわ!歌いま…って、Aさん消えかかってますわ!」
『えっ、今!?』
「どうすればいいですの!?」
『あー、いや、また別の世界に行くっぽいのだけどどうしようもないんだよね、』
「せっかくAさんと歌えるって思ったのにどうしてですの!?」
『次あった時、最初に一緒に歌お?約束。』
私が小指を差し出すと、ヴェールも”分かりましたわ”って言って指切りをした
小さいこの指で私達は大切な約束をした
次は絶対
「...約束ですの!」
『うん、また会おうね、ヴェール』
「はい、また
ハロウィンの日、タワーオブテラーで」
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作者名:bat | 作成日時:2019年4月13日 1時