アムネシア4 (ページ34)

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169.綺麗な緑ページ34

目を開くとそこは綺麗な青空綺麗な緑

そこに、私以外の人間はいなかった

そう人間はいないのだ

『えーっと…』

私の真後ろにいるのはライオン

振り返ったら死ぬ、確実に死ぬやつだ

さっきアップルさんと白雪にまた会うって決めたばっかりなのに

何故だ神様！！！

「おい、お前」

声が聞こえる方はライオンの方だ

とうとう動物の声まで聞こえるようになったか私

「聞こえてるだろ！お前だ！」

これ以上無視したら殺される気がする…

『は、はい、何でしょうか…』

振り返ると、やっぱりライオンで…

『あの、ごめんなさい、私、気がついたらここにいて…あの、殺さないでください…』

「別に、今は食べるつもりは無い」

『今は…』

私は何故、今、ライオンと話してるのだろうか…

「お前はこんな所で何をしている」

『それが…私にも分からなくて…

あの、ここにあなたに対抗とか、恨まれてる人？動物？は居ますか…？』

「対抗？あぁ、スカーの事か？」

『多分、そうです…』

「案内してやってもいいが、あいつは危険だ気おつけろよ」

『あ、はい…』

このライオンさんと対抗するってことは、相手もライオンだよね、大丈夫かな…

「シンバだ、宜しくな」

『えっと、理央って名前なんだけど…Aって呼んで！よろしくね、シンバ！』

ライオンさん、元いいシンバはここら辺の案内をしつつスカー、という人のところへ連れて行ってくれた

「スカー！居るか！！」

「そんな叫ばなくても聞こえてるよ、何のようだ王様」

のしのしと出てきたのは黒の毛が特徴のやっぱりライオンだった。