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165.あの子もきっと ページ30
『…ってなワケで私はここに居たんだけど…』
「では、あなたは”外の世界”の人なのね!」
『外の世界?』
「ええ、ここはお話の世界。白雪姫はご存知?」
『うん、』
「私達はそのお話の世界に生きているけど、時々パレードでそちらの世界にいくのよ」
『白雪はこのお話がどうなるか知ってるの?』
「今は、知っているわ」
『今、は?』
「ええ、今はつかの間の時間。
物語が止まっている時間なのよ」
つかの間の時間……
「何日かたつと記憶が消えてまたお話通りに進みまたつかの間の時間が来るわ」
『じゃあ、ここで私と白雪があった記憶も無くなっちゃうの?』
「いいえ、次のつかの間の時間がくれば前のことも思い出すわ
だから…そんな悲しい顔しないで、A」
そうじゃなかったのは良かったけど、彼女の中から私が消えるってのはとても悲しく感じた
あゆの気持ちがわかった気がする…
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作者名:bat | 作成日時:2019年4月13日 1時