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154.在り来りなありえない話 ページ19

次の日になるとあゆはいつもどーりだった

今日はあゆが家に来てくれて

ゲームしたりお菓子を食べたり

小学校や中学校のアルバム見ながら昔話をしていた

前に大人数で女子会した気がするけどきっと気のせいだろう


「ほんとにさ、李央は何もないの?」


『またその話?全然無いよ…

むしろ最近変なのはあゆの方じゃないの?』


「えっ、そうかな?」


『いっつもしない事ばっか最近してるじゃん。なんかあったの?』


「たまたま、そんな気分だっただけだよ…」


ふーん、と言いながらもガン見しているとあゆはため息をついて話し始めた。


「あのさ…もし、ここにいたけど突然異世界に行っちゃって、周りに愛されてたし自分も周りを大好きだったけど、時間が来ちゃって帰ることになってさ。


覚えてもなくて、異世界に行く方法もないとしたら李央はどうする?」


『ん?んん?どゆこと?』


「えっと、なんだろ、自分の世界とは違うところにたまたま行っちゃって、自分もそこの人たちも大好きで、それなのに帰ってきたら覚えてないとしたらどうする?」


『うーん、よく分からないけど

とても大切なら頑張って思い出したいよね


もし自分も好きで周りからも好かれてるなら

もし、自分が思い出せなくて困ってたら

もし、本当にそこの世界に戻りたくても戻れないなら


…周りが見兼ねてお迎えに来てくれるんじゃないかな?

なんて、夢見すぎかな』



そんな事言うとあゆは笑ってくれて

その笑顔が何か安心したような顔だった

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作者名:bat | 作成日時:2019年4月13日 1時

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