アムネシア4 (ページ14)

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149.それでも…(side:あゆ) ページ14

「…はは、営業乙。

てか、ハロウィン近くでわざわざそんなこと聞くって、もしかしてあなた達が李央に何かしたんじゃないんですか？」

でも、信用なんてしちゃダメだ。

「あ？」

「おかしいんですよ、あの日皆でディズニーに行った後から

いつも4人でふざけてたはずなのに

泣いてたのをみて李央とのあの約２カ月間の記憶が偽物のように感じた

それに嘘みたいに誰もそこの間の話をしようとしないんですよ

それってあなた達が李央に何かしらの事…いや、誘拐して、でも戻って来ることになったからまた魔法を掛けた、とかじゃないんですか？」

「…意外だな…」

「何が、ですか？」

「それって俺らが本物って前提で話してるだろ

あいつは最初信じてなかった」

「だからなんですか？私はっ」

「あぁ、分かってるよ」

エイトフットさんがあまりにもヘラヘラしているから段々イライラしてきた

この人、こんなキャラだっけ？

「お前の推理は大体は当たってる。大体はな」

「何が、違うんですか」

「俺らは誘拐したんじゃなくて、あいつが自分から付いてきたんだよ」

「は？そんなわけ無いでしょっ」

「そんなわけあるんだよ、いいか？よく聞いとけ……」

このまま聞いていたら彼に言いくるめられてしまう

それでも聞いてしまうのはそのくらい彼は話すのが上手いという事なのだろうか