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148.悩み事(side:あゆ) ページ13
「ホントにいいのかなぁ…」
うーん、と悩む。
誰のことかと聞かれたら李央のことだが
どちらかと言うと李央ではない
彼女の中にいる誰かのことと言った方が正しい
あの日李央が泣いていたのを見て
ずっと疑問に感じていた
聞こうと思っても聞いていいことなのか分からない
心配だけどどうすればいいのか分からなかった
そんな私の前に現れた
「…あなたのお悩みなんですかぁ？」
見た目も声も見慣れた人
リアルで会ったのはたった1回だったが
画面で何度も見た人だ
「えっ！？ちょっ、はぁ！？」
「うるせぇ、騒ぐな。
お前の悩みを無償で解決してやる
特別だ、答えろ
あなたのお悩みなんだ」
「今この場にあなたがいる事です…
エイトフットのジョーさん」
「ﾁｯ…違う、
見たらわかるからな、友達の事だろ」
見透かしたようにこちらを見る
推しではないが少しかっこよくてドキッとする。
「気軽に話せよ、聞いてやるから」
それは、彼が本当にあのアースラの手下なのかって疑うぐらい優しい笑顔だった
149.それでも…(side:あゆ)→←147."見えない"
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作者名：bat | 作成日時：2019年4月13日 1時
