アムネシア【ヴィランズ手下】

19.優雅な時間 ページ21

お皿洗いを終わらせ”さて、”なんて言いつつ、キッチンから離れ廊下の窓を覗く。


もう人の気配を感じないディズニーシーを眺めていた。


そう、ここの風景はディズニーシーだ。


どうして気づかなかったのだろうか…


「こんな所でなにをしているのかい？A」


からかうような口調でこちらに来たのはＶさんだった。

昨日会ったのになんだか久々のように感じてしまうのは、
1日があまりにも濃いからだろうか。


『少し外を見てたんです』


v「黄昏てたのかな？」


『そんな感じ、ですかね』


ふふ、とつい笑ってしまう。
そんな私を見て彼も少し笑ってくれた。


v「君はあいつらより素直でいいね。」


『そうですか？
あ、何か飲みます？』


v「そうだな…Aのオススメはなんだい？」


『そうですね…ダージリン、なんてどうでしょう。お疲れの時には丁度いい飲み物だと思います。』


v「なるほど、じゃあそれを頂こうかな」


『わかりました、今準備します』


2人でリビングで話しつつ、紅茶を入れた。

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