【HQ】私の幼馴染はどうやら病ん照れだそうで【赤葦京治】

病ん照れ 9 ページ11

「えーと、ここを曲がってー…」



私は今烏野高校に向かっている途中である。
そして絶賛☆MA☆I☆GO☆である。

地図ってどっちが北でどっちが東かわかんないよね。
「次の交差点を、東に曲がって下さい。」とかなんなの⁉わっかんねーよ!そこ普通に右とか左でよくね⁉



すると私の横を走り抜けていく滅茶苦茶デカイ人。



「走り込み？大変だなー…。フギャッ‼」



なんとなんとデカイ人を目で追っていたら転けたではないかー。やだーAチャンドジっちゃったー。



「いったぁ…血出てる…」



膝からは少し血が滲んでいた。

これ痛いヤツや。風呂とか痛いヤツや。









「大丈夫か？」



なんと目の前にはあのデカイ人がいるではないかー。
しかも私今転けて地面に座ってる状態だからその人が割増でデカく見える。



「大丈夫か？」

「へ？あ、はい。大丈夫です…」

「だが血が出てる」

「これくらい唾でもつけときゃ治りますよ」



すると目の前のデカイ人は少し考えると、



「俺の高校がすくそこだ。来い、手当てしてやる」



だなんて言ってきたではないかー。
えーあなた今ロードワーク中でしょー？走らなくていのー？



「そんな…大丈夫ですよ!ほんと‼それに迷惑ですし⁉」

「目の前に怪我してる奴がいて助けるのは普通じゃないのか？」

「いや確かにそうですけど…でもほんと大丈夫なんで!それに私寄るとこがあって…‼」

「なら付き添おう」

「なんでそうなるんですか」



私を放っておくという選択肢はないんですか？
とんだイケメンですねそーゆー人大好きです。



牛島「俺は牛島若利。お前は？」

「吉田Aです」

牛島「Aか。歩けるか？おぶるぞ」



いきなり名前呼びだなんて牛島先輩マジ最強。
会って間も無い人に名前呼びとかマジ最強。
そしてこんなクソみたいな怪我を本気で心配して私をおぶろうと屈んで背中を向けている牛島先輩マジ最強。

これきっと乗らないってゆー選択肢ねーな。



「失礼します…」



ゆっくり乗るといきなり上がる視界。

やべぇ高い。この人いつもこんな景色見てるんだ。



牛島「どこに行くんだ？」

「烏野高校ってゆーんですけど……あ、地図見ます」

牛島「ありがとう」



そう言い私を片手で持ちながらもう片方の手でスマホの地図を見る牛島先輩。

……腕折れますよ？



そんなこんなで、私達は烏野高校に向かった。

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