38 ページ38
･
･
「部長って呼んだらあかんやろ」
「えっ…」
「2人の時はなんて呼ぶんやった？」
その言葉に頭の中は一気に歓迎会の日に戻る。
「…それはもう終わったし」
「勝手に終わらせんなアホ」
「アホって…！だって部長…」
部長、婚約者いるじゃないですか！
って言葉を静かに飲み込んだ。
菜々子に内密にねって言われた以上言えないよなぁ…なんで知ってんの？とかなったらめちゃめちゃ面倒だし。
けど、それ以外に私が中間部長を拒む理由なくってさ。
……いや、あるけど。私には付き合いたての彼氏がいるわけで。
「勝手に俺をほっといて小瀧と付き合ったAちゃんが悪いんちゃう？」
「……そんな、」
「……2番目でもええよ。
やから2人で会わんとか言わんでや」
「部長…？」
今までに見たことがないくらい寂しそうな、孤独な瞳に見えた。
演技でここまでできるなら俳優を勧めたいくらいに。
「今日は帰らんとって」
「でも…」
「大丈夫。絶対バレへんしなんもせえへんよ。」
バレるバレないの問題じゃなくって2人で過ごすことが問題なのに…
だめだ、断れない。なんでかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らみ(プロフ) - じゅんじゅんさん» ありがとうございます！頑張りますね！！！ (2019年2月13日 2時) (
レス) id: e8ab226f15 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんじゅん - この作品大好きです!!更新大変かもしれませんが、頑張ってください！！ (2019年2月11日 15時) (レス) id: af56be529e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らみ | 作成日時：2019年2月1日 16時
