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エレベーターといえば密室。
営業部のオフィスは22階で、そっから1階まで降りるのにはかなり時間がかかる。
「エレベーターってやっぱ監視カメラ付いてる?」
「なんですか急に」
「いやー、こんなんしても録画されてしまうんかなーと思って」
そおっと私に近付きその耳に手のひらが触れた
……えっと、これは?
「なにするんですかっ」
「なんもせえへんよ?」
触れられただけなのに熱くなってしまうのはどうしてなんだろう。
中間部長のことなんかうざいって最近は思ってるのに、どうしてなんだろう。
「触らないでください…」
「ふはっ、なんなんその弱い言い方は(笑)
そんなん抵抗したうちに入らんやろ」
望がいるのに、こんなことっ…
そう思って目を瞑った瞬間に
ピンポンっ…1階です。
機械的な声が聞こえてサッと中間部長が離れていくのを感じた。
「なんてな?めちゃめちゃびびるやんAちゃん」
悪戯に私を見る中間部長に小さくグーパンをお見舞い。
「ったぁ!なにすんねん!上司やぞ」
「…うざいです!からかわないでください!これはセクハラです!」
「おまっロビーで大声でセクハラとかやめろ」
「すいませーん!このひとっ」「ちょ、ほんまにやめてや!悪かったて」
定時後だから少ないけどまだパラパラと人はいて私たちに注目が集まる
…そういえば社長の娘さんとの婚約ってみんな知ってるのかな?知ってるならこの光景まずい?
なんて考えてると、
「A」
菜々子に名前を呼ばれた。
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らみ(プロフ) - じゅんじゅんさん» ありがとうございます!頑張りますね!!! (2019年2月13日 2時) (レス) id: e8ab226f15 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんじゅん - この作品大好きです!!更新大変かもしれませんが、頑張ってください!! (2019年2月11日 15時) (レス) id: af56be529e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らみ | 作成日時:2019年2月1日 16時