Into your eyes【黄】

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「急に変やな、好きなやつでもできたん？」




ジョッキ片手に私を見つめる顔はやっぱりかっこいいよ…


質問されてんのに呑気にそんなことを考えてしまう。





「そんなんじゃないよ」



「Aがそういうの聞いてくるの初めてちゃう？」



「そうだっけ？」



「大学の時から俺の前で男の話したことないで」




……大学の頃から、


戻れるなら戻りたいなあの日に。今なら多分逃げないのに。





「………好きやった？俺のこと」





？


いきなり爆弾落としてくるから言葉に詰まるよ





「えっと…そんなストレートに聞く…？」



「逆に好きやないのにノコノコ部屋に付いて来てたら引くけど」



「………好きだった…けど、
望こそ部屋に連れ込んだくせに同じベッドで寝たくせになんもしなかったじゃん…
私女として見られてた？」




なんかもう、今日は暴露大会だね。




「っひど！俺の気遣いをそんな風に言うんか」



「気遣い！？」



「どんだけやりたかったか…でもほんまに好きやったから大事にしたかったから我慢したんやで？」



「え？あの望が！？我慢！？」




別に望がすぐやるっていう噂とかあるわけじゃないけど、そんなの言われなくってもみんな知ってた。

望はイケメンだけどチャラい！ワンナイト王子！ってことくらい。




「あの望ってなんやねん」



「だって…いや、褒めてるんだよ…？」



「………俺今まで生きてきて1番好きやから、Aのこと」




うぅっ…やめて…そんなこと言われて嬉しくない女この世にいる？しかもイケメンに言われるんだよ？



中間部長のことでショック受けたばっかなのに、私ってどんだけ浮ついてるんだろ。

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