関係23 ページ22
あれから家まで送ってもらってすぐ二口がきた。
いつも話す公園まで沈黙とともに歩く。
二口「お前ラーメンの匂いする」
『さっき食べたの』
二口「ふーん、1人?」
そんな何気ない会話ではじまった。
『徹とだよ』
二口「またあいつかよ」
『どしたの?』
二口「お前は誰が好きなのか聞こうと思って」
『…驚かないなら言ってもいいよ』
とうとう言わなきゃいけない。
脈が速くなるのが分かった。
二口「あぁ、聞く」
『………っ二口だよ』
多分今私の顔はちょっと崩れてる。無理して笑ってるから。
二口は目を丸くする。
さっき私が徹から告白された時みたいに。
二口「いつからだよ」
『この関係になる前だよ、ずっと前…だから二口の恋を利用したの。叶わないなら身体だけほしくて』
『けどバレちゃったから今日でお終いだね』
分かってたことなのに。
離れなきゃいけないのに。
二口の目からそらせない。
二口「終わり……?は?勝手すぎんだろ」
『だって二口が私の気持ちに気づいたなら前の関係には絶対戻れない』
二口「……お前と離れたくねぇんだよ。なんか分かんないけど、及川とお前がいるとこ見てたら渡したくないって思う。都合いいよな俺」
『っ!!そんなのっ…都合良くてずるいよ』
嗚咽とともに出る言葉。
二口が私を包み込む。壊れないように優しく。
『うっ……好きだよぉお二口ぃいい』
『ごめんね、ごめんね、気持ち悪いでしょ』
二口「この好意は気持ち悪くない。何だか心地いいんだよ……考えさせて。俺もう少し考えるから」
『うん……』
期待させないで欲しいと思う反面、どこか想ってたんだ。
私達2人はバカだから。
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ハイキュー!! - 及川さんふられちゃいますか? (2021年2月3日 0時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
零 月(プロフ) - あいみさん» この後ちゃんと登場してきます爆笑爆笑 大丈夫ですよ (2020年11月16日 22時) (レス) id: 972afe5177 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ - この後、及川さんはどないしたんすか!? (2020年11月16日 22時) (レス) id: 6e8a9266e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 月 | 作成日時:2020年8月17日 22時