忘れても愛してる。【轟焦凍】 (ページ16)

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俺達が緑谷達の机に行くと緑谷が俺に耳打ちして来た。

「轟くん、中城さんとお昼ご飯気まずくないの？」

「なぜか今日はAから誘って来てくれたから気まずいよりも嬉しいな」

「中城さんからか、いつもは轟くんからなのに意外だね。」

「中城さんなりにも轟くんと仲良くやってきたいから誘ったのかもよ？」

「多分そうだと思う。昨日のことで結構気まずいからな」

「そっかー、でも今はお昼ご飯食べよっか。

また、なんかあったら聞かせてね」

そう言って緑谷は、Aと話していた。

「てか、緑谷くんさ中城さんじゃなくてAでいいよ。堅苦しいから」

「あっ、えっ、A……さん…」

「さん付けかー、でもまぁいっかー名前呼びだし」

「じゃあ、私も緑谷くんのこと出久って呼んでいい？」

「も、もちろんいいよ！」

緑谷とAは名前呼びになった。

俺だけ名前呼びで特別感あったのに緑谷もか…なんかショックだな。

これが嫉妬なのか…？

今はそんなことより学校帰りに"デート"にAを誘ってみようと思う。

「轟くんどうしたの？蕎麦とにらめっこして」

向かいの緑谷が話しかけてきた

「いや、帰りどこか寄ろうか悩んでるんだ」

「そっかー、ゲームセンターとかファストフード店とかでいいんじゃないかな？」

「わかった、候補に入れておく」

そういってまた俺は蕎麦とにらめっこした。

長い間にらめっこしてたせいか蕎麦が伸びててあんまりうまくなかった。

放課後________…

「A、今日どこか寄って帰んねぇーか？」

よし、言えた。

でも、断れるか？…そう思ったとき

「もちろんいいよー！どこ行く？」

「ゲームセンターとかはどうだ？」

「焦凍がゲーセンなんてなんか変だね」

「そうか？あそこはうるさいけど面白いところだと思うぞ、行ったことねぇけどな」

「じゃあ、この私がお手本見せてあげるよ！」

そう言ってAは俺の手を引いて勢いよく教室から出ていった。

ん？なんかこの状況おかしくないか…？

でも、楽しそうだからいいか。

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