雛鶴 ※男主 ページ15
「っ、おい、雛鶴!!」
「やめてください、離して...!」
逃げようとする雛鶴の手首を掴む。すると困った顔をして俺を見つめる。何で、何で俺から逃げるんだよ
「俺たちは番だろ!?」
「っ...」
そう言ったらお前はもっと顔を困らせた。昔里にいる時、俺と雛鶴は番になった。心から愛し合ってた、なのに。村の掟だとかそんなクソみたいなもので雛鶴は天元の嫁になった
「ずっと、ずっと会いたかったのに...何で俺の事拒否するんだよ...」
「っ、A様」
「俺もお前も里を出たんだ。戻ってきてくれ!!俺はお前なしじゃ生きていけないんだよ...」
ギュッとキツく雛鶴の手首を握ってしまったからか、雛鶴が痛っ、と声を零す。それに気づいた俺はごめん、と声をかけようとした。その時だった
「離してやってくんねえ?つーか、今は俺の嫁だけど」
「っ、天元!」
「天元様!」
天元が来て驚いた俺がパッと手を離すと天元は雛鶴の腰に手を回して抱き寄せる。優しい目で雛鶴を見つめる天元は俺をチラっと見てからまた雛鶴に視線を戻して話し始めた
「雛鶴、お前がAと共に生きたいなら俺は止めねえ。お前らは番を解消してねえんだ。無理に俺のところにいなくてもいいんだぜ」
「天元様...」
「お前が俺のところに嫁いだ時、Aを想って涙流してんの知ってんだ。俺に気なんて使わなくていい。だから、Aと幸せになれ、派手にな!」
天元がそう言って雛鶴を背中を強く押す。姿勢を崩した雛鶴を俺は抱きしめた。やっと戻ってきてくれた。それがどれだけ嬉しいことか。天元を見ると満足気に笑っていた
「雛鶴、愛してる」
「はい、A様。私も愛しています」
涙を流しながら俺に微笑む雛鶴の唇に俺はそっと口付けを落とした
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包帯無駄遣い装置 - 魘夢様,,,,最高です! (2020年9月30日 7時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - マリイさん» すみません。1度書いているキャラのリクエストは受け付けていないんです... (2020年7月12日 10時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 無惨様が夢主を溺愛してる話と無惨様が夢主の信者みたいになって夢主の言う事だけは聞く話見たいです 無惨様は少量の血を飲むだけで良い日光克服してる設定で 2つ別で (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - リナさん» 大丈夫でしたか!?あってました!?すごく不安だったのでそう言って貰えて嬉しいです! (2020年6月7日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - 魘夢ありがとうございます!!本当に最高でした(泣) (2020年6月7日 2時) (レス) id: 4c020f1f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年12月16日 1時