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「瑠花...!」
何度も何度も腕に噛み付く瑠花は理性を失っているようで今離せば柱や御館様を襲ってしまうだろう。そうなれば自分たちの命はない、そう思った瑠都の顔から血の気が引いていく。生きると決めた。そして、生きて生きて生き抜いて、死ぬ時が来たら死ぬ。母様と父様に会いに行くと彼らは決めているのだ
そもそも今ここにいるのは自分たちの意思ではない。炭治郎が自分たちを連れてきたせいだ。そう思うと瑠都は怒りが収まらなかった
「だから、だから言ったんですよ炭治郎さん!僕たちが認められる日なんて来ない!!静かに暮らして、死ぬ時が来たら死んで。僕たちは幸せな暮らしを望んでただけなのにっ、何で邪魔しに来たんですか?こんな苦しい思いをすることなんて望んでなかった...!」
「っ、瑠都くん...」
瑠都も苦しい。でも無理矢理稀血の匂いを嗅がされて食欲に耐えている瑠花の方が苦しいだろうと思う瑠都。瑠花を見ると涙を流しながら瑠都の血肉を喰らっていた
「瑠花、頑張れっ、母様と約束しただろ?人間を喰らわないって。約束守らないと天国にいる母様に怒られるよ」
「...う"ぅ、る、と...」
「うん。僕はここにいるよ」
「る、と、ると...私、人食べなかった?」
「うん、食べてないから安心して。よく我慢したね、流石瑠花だ」
「よかったあ...!」
安心したのか笑顔になる瑠花。耐えるのに疲れたのだろう。瑠花は瑠都に身体を預けた。瑠都は血塗れの腕で優しく瑠花の背中を撫でる。それを見た実弥が安心したように微笑んだのを音柱、宇髄天元は見逃さなかった
「素晴らしいわ!兄妹愛キュンキュンしちゃう!」
恋柱、甘露寺蜜璃はそう言いながら騒いでいる。他の柱も彼らを認めたらしく優しい眼差しを彼らに向けた
「瑠都くん、無理矢理連れてきてごめん。瑠花ちゃんも苦しめてごめんね」
「いえ、僕も取り乱してすみませんでした」
「うー!」
炭治郎の背負っている箱からいつの間にか出てきていた禰豆子が瑠都と瑠花の頭を撫でる。心地よくなった2人はお互い目を見合わせて笑った
〜炭治郎との再会編〜
【完】
次は
〜猗窩座と童磨との再会編〜
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アオイ - 更新頑張ってください! (2022年1月6日 9時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - nerineさん» 死なないでください!笑。ありがとうございます!期待に応えられるように頑張りたいと思います! (2020年3月25日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します!神作過ぎてもう死んじゃう←とっても楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けて、無理のないように更新頑張ってください!応援してます!! (2020年3月25日 0時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 輪廻さん» 長いこと更新していなかったので勝手に完結になってました!すみません! (2020年2月26日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 良いところで終わり?!気になる! (2020年2月24日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月28日 22時