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「瑠花、僕は…」
「瑠都、私も瑠都と同じこと考えてるよ」
"2人一緒なら怖くない"
「っ!…ああ、行こう。地獄に」
「…家族愛とは良いものですね」
そう言って白い着物の女の子は微笑む。瑠都の言葉を聞いた黒い着物の女の子は自分の後ろに佇む黒く大きな禍々しい扉を開いた
瑠花と瑠都は覚悟を決めて手を繋ぎ、門に向かって歩き始める。地獄の地に足を踏み入れた瞬間、彼らの大好きな人の声が聞こえた
「瑠花!瑠都!」
「っ、かあさまっ!」
「とうさま!!」
彼らの大好きな母親であるAと尊敬していた父親である累。2人は閻魔大王から地獄の門の前で待っているよう言われていたのである
「閻魔様に言われてこちらに来たの?」
「え、違うよ!僕たちは母様と父様に会いたくて自分たちで地獄に行くことを選んだんだよ!」
「は?何してるの?生まれ変われなくなる覚悟でこっちに来るなんてお前たち馬鹿なの?」
誰よりも幸せになって欲しいと願っていた累は瑠都を叱る。会いたいと思っていた累に怒られてしまった2人は今にも泣きそうな顔をする。累もそんな顔をさせたくて言ったわけではないため困った表情を浮かべた
「父様は2人に幸せになって欲しかったのよ。それは私も一緒で、天国に行って欲しいと思ってた。実際2人は天国にしか行けなかった。でも、やっぱり貴方たちに会いたくて…。その気持ちを汲み取ってくださった閻魔様が特例で貴方たちを迎え入れてくれたの」
『 愛する家族に会える喜びを私も知っている』
そう言って閻魔大王が微笑んでいたのをAは思い出す
「父様、母様、私たち…これから一緒にいられる?」
「っ、ええ、もちろんよ…!」
鬼を愛した1人の女
人を愛した1人の鬼
その彼らから生まれた人と鬼の血を持つ双子
やっと彼らは最高の幸せを
手に入れることができたのである
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アオイ - 更新頑張ってください! (2022年1月6日 9時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - nerineさん» 死なないでください!笑。ありがとうございます!期待に応えられるように頑張りたいと思います! (2020年3月25日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します!神作過ぎてもう死んじゃう←とっても楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けて、無理のないように更新頑張ってください!応援してます!! (2020年3月25日 0時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 輪廻さん» 長いこと更新していなかったので勝手に完結になってました!すみません! (2020年2月26日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 良いところで終わり?!気になる! (2020年2月24日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パフェ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月28日 22時