【番外編】僕の新しい家族【累】

決戦の始まり ページ25

「っ、この気配は...義勇さん！無惨です！！」


禍々しい気配を察知した炭治郎は義勇に言う。それを聞いた義勇、しのぶ、実弥、無一郎の4人は刀を構えた。その瞬間、彼らを氷の血気術が襲う。現れたのはAの身体を支えた無惨、扇で口元を隠しながら微笑む童磨、少し表情の暗い猗窩座に抱き抱えられている瑠花だった


「っ、瑠花！！目を覚まして！！」

「っ、うぅ...あ"...」

「奴らを殺せ、瑠花」

「う"ぅっ...」


猗窩座から離れた瑠花はダラダラと唾液を垂らしながら瑠都たちを見る。理性を無くしてしまった完全な鬼となった瑠花を見て瑠都は絶望した


「る、か...？」

「あ"ぁぁ！！」

「っ！！瑠都くん！！」


しのぶに名前を呼ばれた瑠都は咄嗟に血気術を放つ。だが、無惨の血が多い瑠花に対して全くと言っていいほど効かなかった。瑠花に押し倒され腕を噛みつかれた瑠都は悲しくて辛くて涙を流した


「瑠花、瑠花！！目を覚まして！！い"っ！！」


遂に瑠花は瑠都の腕を引きちぎった。駄目だ、もう瑠花は人の肉を食べないと理性を取り戻せない。半分鬼の僕の肉を食べても満足なんてしないだろう。覚悟を決めた瑠都はしのぶに向かって叫んだ




「しのぶさん！！瑠花を殺してください...！」

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