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「あらあら、そんなに泣かないで。母様も泣きたくなってしまうじゃないっ...」


触れられない。けれどAは瑠都を抱きしめた。そして優しく背中を撫でる。Aは瑠都が落ち着くまでずっと背中を撫でていた。その隣で黙っていた累が瑠都に話しかける


「瑠都」

「っ、はい...父様」

「...会ったこともない僕を父親だと言ってくれてありがとう」


累は不思議だった。なぜ会ったこともない自分のことを、遊んであげられなかった自分のことを父親だと言ってくれるのか。感謝の言葉を伝えると瑠都は笑った


「父様の話は母様から聞いてたよ。鬼なのに人間の母様のことが好きすぎて、当時作ってた他の家族が母様と関わるだけで嫌だったんでしょ?」

「え、今でも嫌だけど」

「ちょっと累...!」


今でも嫌だと答えた累はチラッと炭治郎の方を向いて睨む。それに気づいたAが累を止める。そんな2人の姿を見た瑠都は声を出して笑い始めた


「あははは!!父様、本当に母様が大好きなんだね!」

「大好きなんて言葉じゃ足らない。僕はAを愛してる」

「...だからだよ。父様は僕と瑠花を愛する代わりに、母様を愛してくれた。父様と母様が愛し合ってなかったら僕らは生まれてないんだよ。...ありがとう父様。僕は父様のこと大好きだよ」


実の息子にそう言われ、嬉しくない親などいない。累はポロポロと涙を零す。そしてAは泣いている累の背中を何度も優しく撫でた


柱の中には美しい家族愛に泣く者、何かを決意したように拳を握りしめる者、黙ったまま彼らを見つめる者がいた


そんな時だった


「っ、これは...」

「時間切れかな」


累とAの身体が光り始め、身体が薄くなっていく。タイムリミットが近づいてきていることに気づいたAは炭治郎の前へ、累は瑠都と話を始めた


「瑠都に僕の_____を託すよ」

「炭治郎さん、お願いがあります」

次ページ→←瑠花と瑠都の話~両親との再会編~



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アオイ - 更新頑張ってください! (2022年1月6日 9時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - nerineさん» 死なないでください!笑。ありがとうございます!期待に応えられるように頑張りたいと思います! (2020年3月25日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します!神作過ぎてもう死んじゃう←とっても楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けて、無理のないように更新頑張ってください!応援してます!! (2020年3月25日 0時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 輪廻さん» 長いこと更新していなかったので勝手に完結になってました!すみません! (2020年2月26日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 良いところで終わり?!気になる! (2020年2月24日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月28日 22時

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