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ふと目を開けると先程まで明るかった部屋が暗くなっていたことに瑠都は気づき、起き上がる。見渡すがそこに瑠花の姿はない。瑠都は起き上がって部屋から出ていき、屋敷の中を歩いていると中庭に辿り着いた。そこにポツンと1人で瑠花が立っている。瑠花の周りをふわふわと飛んでいる蝶。この光景はとても幻視的だった


見入っていると瑠都は後ろから声をかけられる。そこにいたのは蟲柱の胡蝶しのぶだった


「こんばんは、瑠都くん」

「こんばんは、しのぶさん」

「...本当に君は、鬼には見えませんね。瑠花さんは鬼独特の気配を持っていますが、君は持っていない。でも性質はあまり鬼と変わらないだなんて、不思議なこともあるのですね」

「そうですね。本来ならありえないことです。鬼と人がまぐわい、子が産まれるなんて。でもその奇跡が起きなければ僕と瑠花はここにはいない。父様と母様にはとても感謝しています。僕たち鬼が貴方達鬼殺隊を傷つける要因だとしても」

「っ!...炭治郎くんにも託したんです。私の話、独り言だと思って聞いてください」


雰囲気が暗くなったしのぶは下を向いてポツポツと独り言だからと言い話し始める。瑠都はそれを黙って聞いていた。しのぶの姉が童磨に殺されたことを知った時は驚いたが、顔には出さなかった


「君たちや禰豆子さんが人を襲わないことは極めて稀です。その稀な存在を2度も目の当たりにして、正直混乱しています。もし君たち以外の鬼を滅殺できたとして、その後君たちをどうするのでしょうか。きっと柱合会議で何度も話し合いが行われるでしょう。その時君たちを庇ってあげられるかどうか...私には自信がありません」


悲しそうな顔をしてそう言ったしのぶ。鬼の血が入った瑠都と瑠花、そして禰豆子を生かしたままにするか、それとも殺すかということだろう。瑠都は何となくわかっていた。自分たちの存在は本来あるべきものではないということを


「しのぶさんにお願いがあります。もし、___________」

「え...?」




それくらいの覚悟はしてありますから

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アオイ - 更新頑張ってください! (2022年1月6日 9時) (レス) @page26 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - nerineさん» 死なないでください!笑。ありがとうございます!期待に応えられるように頑張りたいと思います! (2020年3月25日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します!神作過ぎてもう死んじゃう←とっても楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けて、無理のないように更新頑張ってください!応援してます!! (2020年3月25日 0時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 輪廻さん» 長いこと更新していなかったので勝手に完結になってました!すみません! (2020年2月26日 14時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 良いところで終わり?!気になる! (2020年2月24日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パフェ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月28日 22時

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